リーガの各チームで負傷による戦列離脱者が続出している。先週末に行われた試合で多くの選手が傷つき、監督を悩ませる結果となっている。

 一番深刻な負傷となったのはバレンシアのDFアレクシス・ルアノだろう。久々のスタメン出場となったマジョルカ戦では試合開始4分で負傷し、途中交代を余儀なくされた。精密検査の結果、左膝の内外側靭帯、前後十字靭帯に捻挫、損傷と左膝の4つの靭帯を傷め、全治4ヶ月と診断されている。

 続いて、アトレティコ・マドリー戦でも1ゴールを挙げ、得点ランキングでも7ゴールでトップタイと好調なビジャレアルのFWジュゼッペ・ロッシも同試合で途中交代。診断の結果、右膝外半月板の損傷および前十時靭帯を伸ばしていることが判明し、6週間ほどピッチから遠ざかるとのことだ。

 ロッシのケガについて「運がよかった」と語ったのは同クラブのフアン・アルポルス医師。こういったケースで膝を捻った場合、深刻な結果につながる可能性もあっただめだという。とはいえ、慎重にケアしていきたいとも付け加えている。

 対レアル・マドリー戦中にDFホセ・アンヘル・クレスポを右頬骨折、DFファブリシオ・ファシオを右足内転筋の負傷で失ったばかりのセビージャだが、月曜日の練習でMFドゥダが左足首に重度2〜3の捻挫を負い、1ヶ月の離脱。故障者リストに名を連ねることになった。

 そして、相次ぐ故障者で満身創痍のベティスもMFマルク・ゴンサレスが再び負傷。戦列に復帰したばかりのマルク・ゴンサレスだが、左大腿四頭筋の前直筋を断裂し、再び1ヶ月の離脱となった。

 他にもオサスナのDFハビエル・フラーニョも右足首に重度2の捻挫で最低でも4週間の離脱。一方、前節のビジャレアル戦で鼻骨骨折を負ったアトレティコ・マドリーのMFラウル・ガルシアは手術も成功し、数日の間には復帰する模様。

 数日で復帰する選手もいれば、復帰するまでに長時間を要する選手もいる。ケガの症状は様々だが、選手自身のためにも、そしてチームのためにしっかり治し、リーガに戻って来て欲しい。

(スペイン通信)