空港に子供を忘れた母親のせいで、飛行機が引き返す羽目に(画像は『Traveller.com.au 2019年3月12日付「Flight forced to turn around after mother forgets baby in Saudi Arabia」(Photo: Shutterstock)』のスクリーンショット

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非常事態が発生した場合、飛行機は他の空港への緊急着陸や出発地へのUターンを強いられる。その理由は乗客の迷惑行為やテロ行為、機内での火災発生など様々だが、このほどあり得ない理由で飛行機が出発地の空港へUターンした。乗客のひとりが我が子を空港に置き忘れたのである。『Gulf News』『Mirror』などが伝えた。

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3月9日の夜、サウジアラビアのジェッダを本拠地とする国営航空会社「サウディア」のフライトで、とんでもない事態が発生した。

サウジアラビアのキング・アブドゥルアズィーズ国際空港からマレーシアのクアラルンプールへ向かうSV832に乗り込んでいた女性客が、客室乗務員に「子供をターミナルに置き忘れた」と訴えたのだ。

飛行機は既にジェッダを出ていたが、母親は「引き返してほしい」と繰り返し要求。事情を聞いたパイロットが航空管制官に空港へ戻る許可を得ようとしている動画が公開されると、ソーシャルメディアでたちまち拡散した。

その動画では、パイロットから「乗客が搭乗ゲートの待合室に赤ちゃんを忘れたと言っているので引き返したい」と伝えられた管制官が、困惑した様子で「なぜ、空港に引き返すのか説明してください」と繰り返し尋ねている。パイロットは「だから、乗客がターミナルに赤ちゃんを忘れて、このままの飛行を止めるように言っている」と重ねて説明。やがて管制官は、「了解。ゲートへ戻ってください。こんなこと聞いたことないな」と驚きを口にする声が収められている。

このやりとりの後、飛行機はキング・アブドゥルアズィーズ国際空港ゲートにUターンし、母親は無事に我が子と再会できたという。飛行機は、少しの遅れを生じさせただけで無事にクアラルンプールへと発ったようだ。

どのような状況で母親が我が子をターミナルへ置き忘れたかなどという理由については、明かされていない。

この動画が拡散されると、状況を緊急事態と判断して飛行機を空港へ引き返したパイロットに称賛の声があがった。このニュースを知った人からは「なぜ、そんな事態が起こるわけ? あり得ないんだけど」「私の母も何年も前に、弟を空港の搭乗ラウンジに忘れたことがあったわ。その時は空港職員が気付いて、なんとか離陸に間に合ったけど」「お手伝いにでも子供を見させてたのか? 子供の人数が多すぎて忘れたのか?」「荷物を置き忘れたことはあっても子供はさすがにないだろうに」「母親が愚かすぎる」といった声があがっている。

画像は『Traveller.com.au 2019年3月12日付「Flight forced to turn around after mother forgets baby in Saudi Arabia」(Photo: Shutterstock)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 エリス鈴子)