日台のクリエイティブ産業などについて意見交換する趙天麟立法委員(左)と弘兼憲史さん(右)

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(台北 24日 中央社)人気漫画「島耕作シリーズ」の作者、弘兼憲史さんが23日、台北市の立法院(国会)で与党・民進党の趙天麟立法委員(国会議員)と対談した。弘兼さんは連載中の「会長島耕作」で、趙氏をモデルにした人物を登場させたことがある。趙氏は弘兼さんと対談できたことについて、「まるで(自身が)漫画の中から飛び出してきたようだ」と感激を示した。

趙氏は今年2月に週刊漫画誌「モーニング」(講談社)に掲載された同作のエピソードで、島耕作がマグロの養殖の視察に長崎県を訪れたときに出会った台湾の立法委員「趙哲仲」として登場している。

両者はこの日、台湾と日本のクリエイティブ産業について話し合った。趙氏は、日本の政府がアニメ・漫画産業を重視していることに言及。弘兼さんは日本の漫画産業が世界的な地位を築けた背景として、手塚治虫のような有名漫画家の影響や大手出版社による多様な読者層の開拓などを挙げた。

弘兼さんは台湾に対する印象について、初めて訪れた30年前と比べて大きく変化しており、都市の成長が非常に早いと話した。また、道に迷った際には70代か80代のお年寄りが日本語で案内してくれたと紹介し、人々の親切さを感じたと語った。

(陳俊華/編集:楊千慧)