ブラウン管テレビの映り方や、意外な結果になったペンキを注いだスピーカーの芸術的なムービー、そして一般家庭には配備されていないであろう火炎放射器が噴射する様子などスーパースローカメラを使って数々の超高速撮影を行ってきたThe Slow Mo Guysが、発射されると音速を超える速さで飛ぶライフルの弾丸を真正面からスーパースローカメラで捉えるのに挑戦したムービー「Sniping a Slow Motion Camera」を公開しています。

Sniping a Slow Motion Camera - The Slow Mo Guys - YouTube

ムービーがスタートすると、The Slow Mo Guysのギャビンさんとダニエルさんが登場。



今回の実験方法は、ダニエルさんが大型のスナイパーライフル、対物ライフルで銃弾を発射し、その瞬間をスーパースローカメラが撮影します。なお、このライフル銃は、発射時の爆炎と煙を銃口の左右から逃がす構造になっています。



遠いところに設置されたライフルの銃口が狙うのは……



撮影に使うハイスピードカメラと、標的となる鏡。この鏡が弾が飛んでくる向きに対して45度傾けられてあるのがポイント。



ハイスピードカメラは、防弾ガラスを通して鏡を撮影するようになっています。つまり、鏡を狙って発射されたライフルの弾丸を鏡越しに撮影することで、自分に向かって猛スピードで飛んでくる弾丸をカメラを破壊することなく撮影するという狙いです。



実験スタート。ダニエルさんが大型のスナイパーライフルを発射。



銃口の先にある鏡は……



銃弾に撃ち抜かれ、粉々に。見事に命中しました。



発射の瞬間を、銃を発射したダニエルさん側から確認します。秒間1000フレーム(1000FPS)のハイスピードカメラで捉えた様子です。



ライフル銃を発砲すると、銃口の先から炎が、横から煙が飛び出します。



煙が左右に広がり……



発射された銃弾が、銃口の先の鏡に命中。鏡が白く砕けます。そしてこのタイミングで、ようやく薬きょうがライフルから排出されました。



次は、発射の瞬間を鏡側から確認します。ダニエルさん側のカメラよりさらにハイスピードなカメラで撮影されています。



発射の瞬間が、2万8500分の1秒フレーム(28500FPS)のムービーで再生されます。



発射の瞬間、発射と同時に爆炎が銃口から円形に広がり、煙が左右に広がっていくのが見えます。



発射時の爆炎が縮んでいき、煙が左右に広がっていきます。



爆炎が収まっていき、煙が薄くなっていきます。



爆炎が収まり、銃口から点のような銃弾が姿を現しました。



銃弾が少しずつ近づく映像がそのまま続きます。



画面を見つめる2人が、「これは銃弾か」「動かないな……」などとつぶやいていると……



画面のピントがずれて、ぼやけたようになり……



「ガシャン」という音と共に、鏡が白くなります。



白い「もや」が広がっていき……



まぶしい光で包まれます。



そして、「銃弾が鏡に命中した」ということが分かります。銃弾が鏡に命中するまでの時間は、わずか0.034秒。



大型のライフル銃から発射された弾丸は、「ハイスピードカメラでも姿を完璧に捉えることができないぐらいの恐るべき速さ」ということがわかりました。