みんなの想いを代弁? チェルシー若手MFムソンダがクラブの若手への扱いに不満爆発

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▽チェルシーに所属するU-21ベルギー代表MFチャーリー・ムソンダ(20)が、若手の青田買いを繰り返しながらもトップチームでのチャンスが与えられないクラブの現状に対して、自身の『インスタグラム』で痛烈な批判を行った。イギリス『ロンドン・イブニング・スタンダード』が伝えている。

▽2012年に母国アンデルレヒトのユースからチェルシーのアカデミーに引き抜かれたムソンダだが、トップチームでの出場機会は与えられず、2015-16シーズンにレンタルで放出されたベティスでプロデビュー。その後、2016年12月にベティスから呼び戻されたものの、2016-17シーズン終了まで出場機会は与えられず、先月行われた今シーズンのEFLカップ、ノッティンガム・フォレスト戦でようやくトップチームデビューを果たすことになった。

▽また、ムソンダには今年に入ってローマなど、多くのクラブへの移籍の可能性があったものの、アントニオ・コンテ監督との話し合いの中で定期的な出場機会を与えると言われたことから今夏の残留を決断。しかし、一向にその約束が守られていないことに憤った同選手は、自身の『インスタグラム』で一面真っ黒な画像と共に痛烈なクラブ批判を展開した。

「(クラブで出場機会を得るために)自分を犠牲にし、一生懸命に仕事に励み、よりハードに努力を続ける。そして、時に自分ができる以上のものを捧げる。それはそうすることが好きであり、そうしなければならないと思っているからだ」

「それに対して、(クラブから)何の見返りがあると思うか? それは文字通り、何もない」

「だけど、僕はこのフットボールという素晴らしいゲームのために今後も同じだけの献身、コミットメントを捧げ続けるつもりだ」

▽チェルシーは、今シーズンもU-21イングランド代表FWタミー・エイブラハムやフランス代表DFクルト・ズマを筆頭に34人もの所属選手を各国のクラブへレンタルで放出している。また、UEFAユースリーグ2連覇やFAユースカップ4連覇など、世界屈指のユースを誇る一方で、トッテナムやマンチェスター・ユナイテッド、リバプールらライバルクラブに比べ、トップチームに生え抜きの選手が定着していないことが、以前から問題視されている。

▽SNSでクラブを批判するムソンダの対応は褒められたものではなく今後のペナルティも濃厚な状況だが、クラブの若手選手に対する信頼に欠けた扱いに対する不満は、ある意味で若手選手全員の総意と言えるかもしれない。