マーリンズ・イチロー【写真:田口有史】

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米紙が特集、イチロー通訳のターナー氏「一緒にいて気持ちの良い人」

 マーリンズイチロー外野手の通訳を務めるアラン・ターナー氏が同選手をサポートする日々について地元メディアに語っている。米地元紙「サンセンチネル」が特集している。

 ターナー氏はマリナーズで佐々木主浩氏らの通訳を務めた経験もあり、マリナーズ、ヤンキースでイチローの通訳も務めてきた。マーリンズでも42歳のベテラン外野手をサポートしている。

 地元紙は同氏が通訳以外の役割をこなすことにも着目。ブルペンキャッチャーなども務めてきたという本人は「私はマーリンズに雇われていますから、自分がやるべき仕事以外もやるようにしているんです。球拾いをしたり、試合中はブルペンキャッチャーをしてます」と語っている。

 記事では「家族以外では、ターナー氏ほどイチローのことを理解している人はいないだろう」とレポート。そんな同氏は記事の中で「クラブハウスで食事することはありません。いつも外食するんです。イチローはイタリア料理が好きですから、よくイタリアンレストランに行くんです。日本料理屋に行くこともありますよ」と日々の生活について明かし、「イチローは最高に面白い人間だし、とてもポジティブですね。一緒にいて気持ちの良い人ですよ、だって彼は前向きで、社交的ですからね」とその人物像を評している。

ターナー氏「イチローの英語は素晴らしい」

 また、同氏は「舞台の裏側で何が行われているのかを見ることができるのは本当に恵まれていると思います。あのレベルに到達するためにイチローは何をしたのか。“ひたむきさ”と“準備”だけが信じられない偉業を生み出すのです」とその偉大さについても語っている。

 メジャー16年目を迎えるイチローが通訳を介して地元メディアの取材に答えていることに関しては「イチローの英語は素晴らしいし、コミュニケーションも(英語で)普通に出来ます。でも、彼が何を言わんとしているのか、それをメディアに知ってもらいたいんだと私は思うのです」と説明。イチロー自身も記事の中で、誤った情報をファンに伝えないようにするためにも通訳が果たす役割は重要だと語っている。

 また今回の特集では今季マーリンズに加入したチェン・ウェイン投手らの通訳についても取り上げており、球団首脳とのコミュニケーションや生活面で選手を支えている様子をレポート。今季から全チームにフルタイムのスペイン語通訳を置くことが義務付けられたことも紹介している。