1日の「衆議院 我が国及び国際社会の平和安全法制に関する特別委員会」で、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏が、集団的自衛権の問題点について発言をした。


集団的自衛権の問題点について第一に発言する理由

昨日、新幹線で焼身自殺の事故がありました。大変な大騒ぎになったことは皆様ご存じの通りでございます。こういうことは日本では、非常に日本は平和な国ですから、こういうことはなかなか起きないので、みんなビックリされたわけですけども、私の頭の中で集団的自衛権の問題がですね議論されている間、どこからも誰からも「ある視点」からの問題指摘がないのに非常に不安を覚えております。

これは新幹線に関わることですので是非聞いていただきたいと思いますが、世界はどういうふうに動いているのかと言いますと、もちろん中国の大変な膨張ぶり、北朝鮮の核武装等、問題は日本の近辺にあるわけですけど、実は世界を覆っているふたつの対立構造と言いますか、戦争といったり紛争が起きているのはですね、アメリカを中心とする一部の国と、基本的にはアメリカと言っていいでしょうけれども、アメリカとイスラム教過激派とのいわゆる我々メディア、それから皆さん方もテロリストとお呼びになっているイスラム教の過激派のグループ、この勢力との対立構造で世界は今、せめぎ合っているわけです。


イスラム教過激派グループについて

これは2001年にアメリカ・ニューヨーク貿易センタービルが攻撃されました。911いわゆる「セプテンバー・イレブン」。あれは実は、イスラム教過激派からの宣戦布告であったというふうに、僕は捉えております。

何故私がこういうことを申し上げますかと言いますと、私はテヘランのイラン特派員で1年半おりまして、イラン・イラク戦争を取材しております。それから2004年にはイラク戦争の戦場に行って取材をしておりまして、イスラムと言うことについて、それなりに私は理解をしております。

特にイスラム教の中でジハードという聖戦という、このジハードに参加して命を失って自爆テロなどをおこなえばですね、天国に行けるという、これは一見日本の特攻隊に似てるように見えますけどもまったく違うんですね。これは本当に特攻隊の場合は必ずしも喜んで行ったのではない、仕方なくお国のために行ったわけですけども。

聖戦、ジハードの戦士達はですね、本当に僕がもう子どもからお母さんから一般の兵士も含めて全部取材をしましたけども、彼らは心から、そのジハードつまり聖戦で命を捧げた場合はですね天国に行けると思ってるんですね。だからああいう自爆テロを平気で起こす。

あれはあのーだって、ニューヨークで飛行機で突っ込んだイスラム教の過激派の連中はみんな高学歴ですよ。その辺のならず者がやったわけじゃない。ハンブルグの工科大学などで優秀な成績で卒業しているようなそういうエリートがですね、まぁおこなった行為であると考えると大変恐ろしい。


鳥越氏が心配していることについて

で、何を私が心配しているのかと言うとですね、今世界はアメリカ対イスラムの過激派の対立構造になって「イスラム国」という今、戦争がずっと続いておりますが、これはイスラム国はかつてアメリカが大義なき戦争を仕掛けて、イラクという国をまぁめちゃくちゃに壊してしまった。崩壊させた。

そのときのイラクの高官、軍人達が逃亡して、今再び立ち上がってイスラム国というものをですね、再建しようとしているわけです。そのためには自爆テロでもいわゆる爆破テロでも、なんでも、我々から見ればとんでもない酷いことをですね、やっても構わないということで、彼らはやっているわけです。

で、問題はですね、集団的自衛権の議論の中で色々聞いておりますと、安倍総理の発言などでもそうですけれども、日本の自衛隊は極東条項と言って、これまで極東でのアメリカ軍との共同はあったけれども、極東を離れると言うことはですねホルムズ海峡の掃海というのは事例としてありますけれども、これは戦闘行為ではありません。

集団的自衛権の今回の解釈改憲という議論の中で見ておりますと「アメリカ軍が行くところは世界の何処でも地球の裏でも行くことがある」。つまり、中東地域にもですね米軍が行って助けが欲しいと言うときは、後方支援を日本の自衛隊はやる可能性がある。やるのかどうかそれはわかりませんが、議論を聞いているとそういうことになる可能性がある。

そうなった場合に、イスラム過激派の認識としてはですね、これまで日本というのはあくまでまったく彼らの視線外にあったと思うんですね。日本が別にイスラム過激派の連中、もしくはイスラム国に対して何か悪いことを仕掛けたという、そういうことではありませんので、まったく視線の中には入ってなかったわけですけれども、先日のエジプトでの安倍総理の2億ドル供与という発言、あれで一気にイスラム過激派の連中はですね日本が視野に入ってきたと。で、後藤健二さんを殺害するという事態に陥った。

この構造はですね、将来日本の自衛隊がアメリカ軍の後方支援で、どこか中東地域かどこかわかりませんが、行った場合に、明らかに日本の自衛隊がですね、アメリカの友軍である、友達である、というつまり彼らの論理からすればイスラム教、イスラムの国にとっての敵であるという認識を持つ可能性がある。これは可能性ですよ。

そうするとですね、2003年にイラク戦争がありましたけれども、2004年にマドリッドで列車爆破事件がありました。あのときは亡くなった人は私のあれによりますと、191人が亡くなっております。

さらに2005年にはですね、ロンドンで同時多発、列車とバスが爆破されました。これは明らかにアメリカが仕掛けたイラク戦争への報復として、スペインとイギリスが自爆テロリストの攻撃の標的になったということですね。


日本が自爆テロの標的になることについて

そういうことを考えるとですね、将来日本も自衛隊が集団的自衛権を行使ということで、もしイスラム過激派が敵だなと思った時には日本が、ここにいらっしゃる方も日本の国のまあほとんどの人がイスラムなんてまったく自分達には関わりのないことだと思ってらっしゃるかもしれませんけども、実は将来ひょっとするとですね日本が標的になる可能性がある。

これは集団的自衛権行使と深く関わってる可能性がある。

で、私がもしイスラム原理主義のテロリストだとすれば、まず最初に考えるのはですね、皆さんご想像通り新幹線です。新幹線は今のところ、まぁ新幹線と原発と言われていますけども原発はある程度セキュリティーがちゃんとしてます。しかし、新幹線のセキュリティーってあまりないに等しいですよね。自由に誰でも乗れるわけですから、爆弾を持ち込む、昨日はガソリンを持ち込んだわけですけども、爆弾を誰かが持ち込んで爆破してもですね、なんの不思議でもない。

そうしますと、おそらく千人を超える犠牲者が出る。私はなにもそういうことを、あると肯定しているわけではないし、そういうことは避けたいという立場からこれを申し上げているんですけども。

そういうことを一応念頭に入れてイスラム教過激派というのはですね、世界でアメリカと対立して紛争、戦争を起こしてる。そういう中に日本は、集団的自衛権ということで突っ込んで行くということの危険性についても是非一考願いたいなというのが第一点でございます。

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