「最後のバンカー」が退場し、「最後の大物官僚OB」が登場──。民主党政権になって小泉郵政改革の巻き戻しが始まるなか、詰め腹を切らされた西川善文・日本郵政社長の後任に、元大蔵省(現財務省)事務次官の斎藤次郎氏(東京金融取引所社長)の就任が内定した。斎藤氏といえば、あまたいる事務次官経験者のなかでも「大物中の大物」として知られている。主計畑の主流を歩み続け、1993年に次官就任。政治家相手でもブレない