不動産投資を始めたい人ほど、金融機関の融資状況を気にするものだ。「今の時代はもうフルローンなんて出ないのでは」「自分の属性では到底無理かもしれない」--そんな声は今も絶えない。情報が氾濫する中で、実態を示す具体的なデータはなかなか表に出てこない。
 
不動産投資アドバイザーの木村洸士氏が、スクール生の直近1ヶ月間における物件購入実績を集計・公開した。その件数は51件にのぼり、年間換算で600~700件ペースに相当する規模だ。物件のカテゴリはある特定のジャンルに偏ることなくバランスよく分散しており、エリアも一部の都市圏に限らず全国各地に及んでいる。「たまたま属性の良い人が集まっただけ」ではなく、傾向として読み取れる数字がそこに並んでいる。
 
特筆すべきは融資割合の高さだ。融資を利用して物件を購入した人のうち、88%が9割以上の融資--フルローンやオーバーローンを含む条件--で購入を実現していた。「今も出続けているんだよね」と木村氏は語り、融資が出ない時代という通説に対して実績数字で正面から応える形となっている。利回りの水準や融資を引き出した金融機関の内訳も明かされており、傾向を読み解くための材料が揃っている。
 
なぜこれだけの融資が引けるのか。木村氏はその理由の一つとして、物件の種類や築年数によって金融機関が重視する評価軸が異なる点を挙げる。特に古い物件においては、建物とは別のある要素が融資判断を大きく左右するという。さらに、金融機関の融資方針は時期や内部方針によって変化するため、情報を一人で抱え込まず、みんなで共有し合う環境が投資の成否を分けると木村氏は強調する。
 
アフタートークでは、直近の実績の中で木村氏が特に注目した金融機関の動向にも言及した。過去は消極的とみられていた先が今回の実績に登場したことを「面白かった」と評しており、金融機関の方針が変化するタイミングをいかに掴むかが融資獲得のカギになると示唆している。一人で動いていては見えにくいその変化を、どう捉えてどう動くか--そこに実績が積み重なる理由がある。

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