阪神、巨人がともに最終戦で優勝を争った1973(昭和48)年のシーズン終盤、当時雑誌記者で同行取材していた山際淳司は旧広島市民球場で阪神監督・金田正泰が「優勝まであと二百時間だ」と言ったとノートに記している。<まわりにいた記者たちは一瞬、えっという顔を見せた>と、著書『最後の夏一九七三年巨人・阪神戦放浪記』(マガジンハウス)にある。10月14日の広島戦試合前のことで、シーズン最終戦(21日予定)までの時