その実力は本物と言ってよいだろう。阪神・大竹耕太郎が2023年7月5日の広島戦(マツダ)でプロ初完封を飾り、7勝目をマーク。相手右腕の森下暢仁と緊張感あふれる投手戦を制した。「制球力と緩急で直球を生かす術を知っている」左腕から繰り出される直球は140キロ台前半と決して早くない。だが、内外角に抜群の制球力で出し入れして広島打線に連打を許さない。7回1死一、二塁のピンチもマット・デビッドソンをフルカウントからチェ