1992年の猛虎伝〜阪神タイガース"史上最驚"の2位証言者:田村勤(前編)チーム防御率2.90は12球団唯一の2点台──。1992年の阪神が快進撃した最大の要因は、安定した投手陣だった。先発陣は若手中心だったなか、順調に勝ち星を得て自信をつけた背景には、リリーフ陣の"奮投"があった。とくに光ったのは左腕・田村勤の活躍である。故障のため7月に離脱したが、それまで守護神としてチーム全体を支えた功績は大きい。田村は静