来たる2020年の東京五輪・パラリンピック。今大会の招致においては、“レガシー”という言葉が頻繁に用いられた。新国立競技場をめぐる問題が世間の注目を集めたように、競技場などハード面でのレガシーが一つの大きな争点であることは間違いない。しかし、一過性の熱狂をもたらすだけに留まらないスポーツ文化の醸成や、日本のスポーツビジネス市場を拡大することといった、社会科学的なレガシーについての議論はなかなか活性化し