“商社マンボクサー“。彼が一躍脚光を浴びるキッカケとなったニックネームだ。大学1年目で日本一を勝ち取った気鋭のボクサーであったにも関わらず、彼のキャリアは遠回りの連続だった。商社で働きながらプロボクサーを続け、世界チャンピオンを掴み取った苦労人を支えていたのは、ストイックという言葉には収まらないほどの徹底した自己管理に他ならない。負けるたびに強くなる。そう感じさせる苦労人のキャリアと、その先に彼が