中国メディアの東快報は17日、福建省福清市でこのほどサムスンのスマートフォンが充電中に爆発する事故が起きたと伝えた。(イメージ写真提供:(C) Mingman Srilakorn/123RF.COM)

写真拡大

 中国メディアの東快報は17日、福建省福清市でこのほどサムスンのスマートフォンが充電中に爆発する事故が起きたと伝えた。爆発したスマホの所有者はスマホの交換と賠償を求めたが、サムスンはスマホの交換には同意したものの賠償には応じない姿勢だという。

 報道によれば、爆発したスマホは約3カ月前に福清市内の携帯電話販売店で3530元(約6万8000円)で購入したサムスンの「Galaxy Note3 N9008S」で、7日夜に所有者の男性がいつもどおりに充電していたところスマホが爆発したという。

 動揺を隠せないまま、男性はすぐさま爆発したスマホの残骸をサムスンのアフターサービス部門に持ち込み、担当者に説明を行ったところ、担当者からは「爆発はバッテリーによるものだが、なぜバッテリーが爆発したのかは分からない」との回答があったという。

 記事は、男性がサムスンに対し、爆発したスマホを新品に交換することと、爆発による「精神的ダメージ」に対する賠償として2000元(約3万8570円)を要求したものの、サムスン側は新品への交換には応じたものの、賠償金については拒否したと伝えた。賠償金の支払いを拒否された男性は、爆発したスマホを証拠として持ち帰り、スマホを購入した店舗にも掛けあってみたものの、やはり男性の要求は拒否されたと紹介した。

 続けて、一連の事故をめぐり、福清市の工商局が調停に乗り出したことを紹介し、サムスン側は「スマホの電池が爆発する確率は極めて小さく、爆発の多くは充電しながらの利用や、不安定な電圧が原因」と主張したことを伝えた。

 中国の簡易投稿サイト・微博(ウェイボー)でもサムスンのスマホが爆発したという報道が紹介されており、中国のネットユーザーからは「恐ろしくて充電できなくなった」という声や、「サムスンのスマホじゃなくて良かった」、「そのうちサムスンのスマホを購入しようと思ったが、完全に熱が冷めた」といったコメントが寄せられている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C) Mingman Srilakorn/123RF.COM)