【肌断食】“顔を洗う”だけ! 宇津木式「何もしない美容」を試したら、明日への希望が持てた
若さで乗り切った20代。
忙しくて振り返る余裕さえなかった30代。
そして、ついに迎えた40代。
鏡に映る自分の姿を前に、こう思いました。
「そろそろ本気で、美容液とか使うべきなんだろうか…?」(でも、正直めんどくさい)
そんな、美容に対して幾分ずぼらだった自分が出会ったのが、「お手入れを何もしない」という目からウロコの美容法。
「何もしない」のですが、厳密にいうと朝晩の2回、顔は洗います。
でも、それだけです。
■究極のシンプルさ『何もしない美容』
まず、朝起きて、水で顔を洗います。
両手で水をすくい、顔を手でこすらないよう気をつけながら、水の中でそっと洗います。
そして、タオルを顔にあて、これまたこすらないように、水気を拭き取ります。
その後は、化粧水をはじめとする化粧品の類は一切つけずに、一日を過ごすのです。
この時点で、皆さんは思うかもしれません。
「何それ、それだけ?」「自分には無理だ」、と。
自分もはじめはそう思っていました。でも、「ゆるやかに始められる」というのが、この美容法のいいところ。出かけるときには、お化粧してもいいんです。
ただし、化粧をするときに「化粧水」や「乳液」、「クリーム」、「コンシーラー」、一般的な「ファンデーション」などは使いません。
使うのは化粧下地として「ワセリン」をごく少々、「粉タイプのファンデーション」、最低限の「ポイントメイクアイテム」(アイブロウ、アイシャドウ、リップなど)のみ。
化粧を落とすときは、「クレンジング」や「洗顔フォーム」は使わず、「普通の石けん」を使うか、「水またはぬるめのお湯」でこすらないように洗います。極々シンプルです。
■化粧品が肌の機能を乱す?
この美容法の基本となっているのは、「肌に備わっている機能を損なわずに、肌のもつ自己回復力で最もよい肌状態に導く」という考え方。そのためには「何もつけない」(水だけで洗顔する)のが一番だとか。
では、肌に備わっている機能とは? 簡単に説明しますと…
皮膚の細胞は肌の奥の方で作られますが、およそ28日経つと、自然に「垢」となって肌の表面からはがれていきます。健康な肌では、細胞が1個はがれると新しい細胞が1個作られ、さらに1個はがれると、また1個作られ…というふうに、細胞の生まれ変わりがスムーズに進みます。
このリズミカルな状態が肌にとって「健康」であり、最もよい状態なのですが、どうやら化粧品によるスキンケアが、このリズムを狂わせているようなのです。
先ほども書いたとおり、古い細胞は、肌の表面で空気に触れて乾燥すると、自然にぽろりとはがれ落ちます。しかし、化粧水やクリームで肌がべたべたにしていると、この古い細胞が剝がれにくくなるそうです。剝がれないので、新しい細胞が生まれず、新しい細胞が作られないので皮膚が薄くなり、くすんで見えたり小じわができやすくなる…という悪循環に。
また、皮膚は絶妙なバランスの構造でできており、水分の蒸発を防いだり、化学物質や異物の侵入を防いだり、といった天然のバリア機能を備えています。けれども化粧品に含まれる「油」や「界面活性剤」は肌になじみ、このバリア構造を壊してしまうとか。その結果、肌がもともと持っている水分調節機能が損なわれ、どんどん乾燥してしまうらしいのです。
■肌の乾燥・トラブルの本当の原因は…
スキンケアの基本は「保湿」。肌にたっぷりと潤いを与えて乾燥を防ぎ、肌トラブルを予防する、というのが一般的なスキンケアの考え方です。
しかし、「化粧水」はほとんどが水分でできているため、時間が経つと水分が蒸発していきます。水分の蒸発とともに、肌の表面の細胞がめくれあがり、潤いを保つことができなくなってさらに肌の中の水分も蒸発…。
そこで、「乳液」や「クリーム」を使って潤いを閉じ込めます。が、乳液やクリームには「油」や「界面活性剤」が含まれているため、やはり肌のバリアを壊すことになり、いっそうの乾燥を引き起こすことに。
また、化粧品に含まれるさまざまな「美容成分」は、毛穴から浸透すると酸化し、有害な酸化物に変化。すると肌はこれを異物とみなし、排除しようとして炎症が起こります。この炎症反応を繰り返すうちに、メラニン色素が増え、やがてシミやくすみに…。
結局、肌をケアすればするほど乾燥や炎症が起こり、肌のキメが乱れてボロボロに…。
『肌の悩みがすべて消えるたった1つの方法』の著者・宇津木龍一氏によれば、最近、乾燥肌や敏感肌の人がどんどん増えている要因として、“化粧品とスキンケアのしすぎが原因”と指摘しています。
■ゆるゆると化粧品の使用をやめてみました
さて、時間はかかっても、化粧ができなくても、総合的に考えて健康な肌になりたい、と考えて始めたこのスキンケア法。
じつは、このスキンケアを始める前、「夜だけ何もつけない」という美容法を試していたので、その流れでスムーズに移行できるだろうと、気軽な気持ちでいたのです。
でもやはり、初日の違和感は相当なものでした。
水で顔を洗う。ただそれだけですが、手に顔の脂がくっつく感じが、決して心地いいものではありません。きちんと洗えているのか、肌の汚れが取れているのかどうかも気になります。
クレンジング、化粧下地、乳液、コンシーラーなど、油や界面活性剤を含むものは肌へのダメージが最も強いということで、これはスッパリやめることができました。問題は、化粧を薄くした状態での外出です。
始めてから1週間。
夏だったのでマスクで顔を隠すにも暑く、人目が気になり、心の中で半泣きです(笑)。早くも限界か…という状況に陥りました。小鼻の周りのツブツブした角栓も、ついついとりたい欲求にかられて、指でいじってしまったり…
そして気分が逆戻り。
思わず今まで使っていた化粧水をつけてしまいました。すると、今まで感じたことのないような、ピリピリした刺激が…。これはきっと、肌が異物を感知している、拒否反応に違いない。そう思ったので、それからは化粧水も断ちました。
そして7カ月が経過。
この生活状態にかなり慣れました。
今ではスキンケア製品はまったく使っていませんが、週に1〜2度だけ、化粧をします。ファンデーション代わりにフィニッシュパウダーを使い、ポイントメイクだけちょい足しします。
■なんとなく未来に希望が持てる!
「それで結局、肌がキレイになるのか…?」
劇的にキレイになっていく、というわけではないと思います。急に肌のキメが細かくなる、ということもありません。毎日、顔をじっくり観察しているわけではないですし、顔のことは気にしないように(半ば放置)しているので、見た感じの変化はわかりません。
ただ、何もしなくても肌は乾燥しないし、ニキビもできないんだな、ということはわかりました。日中、皮脂で顔がテカテカになったりもしませんし、常にさらりと自然な心地です。とにかく触ったり、こすったりしないようにだけ、気をつけています。
人によって時間の差はあれ、何もつけなければ、何歳からでも肌のキメは再生するそうです。めざすは健康的な「肌のキメ」。スキンケアの煩悩から解放されて、1年後、数年後がちょっと楽しみに思える美容法っていいな…と感じる今日この頃です。
「つけない」という選択。快適ですよ。
【参考】『肌の悩みがすべて消えるたった1つの方法』宇津木龍一/青春出版社

