黄金期の再到来、なるか

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 1997年の「ラブジェネレーション」(フジ系・30.8%)、2000年「ビューティフルライフ」(TBS系・32.3%)、そして2001年「HERO パート1」(フジ・34.3%)と、90年代後半から00年代前半にかけて、他の追随を許さない怒涛の高平均視聴率を叩き出していた“元祖視聴率男”、SMAP・木村拓哉(42)。ところが近年では2010年の「月の恋人」(フジ・16.8%)、2012年「PRICELESS」(フジ・17.7%)、2013年「安堂ロイド」(TBS・12.8%)と、そこまで悪い数字ではないとはいえ、全盛期のキムタクを知る者からすれば隔世の感は否めない。

 続編はやらない主義のキムタクが満を持して臨んだ「HERO パート2」(フジ・21.3%)にしても、米倉涼子(39)主演「ドクターX3」(テレビ朝日系・22.9%)の前にあっさり陥落した。そんなキムタクが、自分を抜いたドラマ枠に打って出ると、1月8日発売の『週刊文春』(文藝春秋)が報じている。

大惨敗を喫した「宮本武蔵」のリベンジなるか

 これまでは年1本の連ドラ主演を、フジテレビとTBSで交互に回すパターンを守ってきたキムタク。だが「安堂ロイド」が不振に終わったこともあり、同誌によると、2015年4月クールはTBSではなく、テレビ朝日で初めて連ドラに主演することが決定したようだ。

 テレビ朝日といえば、2014年に開局55周年を記念し、キムタクを主演に迎えた2夜連続ドラマ『宮本武蔵』も大惨敗に喫した。その巻き返しを同じプロデューサーで、今度は木曜9時枠で図ろうという意図が見え隠れするのだ。

 同誌によると、

「共演するヒロインには石原さとみの名前が挙がっているものの、ストーリーはまだ不明」(テレビ局関係者)

 とのことで、詳細はいまだベールに包まれたまま。ただし、テレ朝の木9といえば、医者や刑事ドラマを得意とし、フジやTBSと比べて視聴者の年齢も高めという特徴がある。ネットでも、

「いつまでたってもワンパターン。視聴者も完全に飽きたよ」

「40歳越えたのに、20代の若造と変わらない演技」

「キムタクにはそろそろ悪役をやってほしい」

 との声が目立つ。

「何を演じてもキムタク」というのも一つの芸にはちがいないが、42歳の木村には、イケイケの兄ちゃんではなく、そろそろ大人の魅力を見せつける演技を期待したい。

(取材・文/チロル蝶子)