【競馬予想】エリザベス女王杯、渋とさで勝るキャトルフィーユに注目
【中央競馬・今週の狙い馬】
好メンバーがそろったG1・エリザベス女王杯(11月16日/京都競馬場/芝2200m)。3歳馬の代表格ヌーヴォレコルト、同じく3歳馬で秋華賞Vから臨むショウナンパンドラ、古馬からは昨年の覇者メイショウマンボにヴィクトリアM連覇のヴィルシーナなど、多士済済で狙いどころが難しい一戦だ。
レディのことなら俺にまかせろ!?実は女性に恵まれている。幼子からレディまで。例えばご近所の姉妹。5歳の娘ちゃんは駆け寄ってきてダイブをしてくれる。小学6年生のお姉ちゃんは日常の出来事をあれやこれやと話して心を和ませてくれるのだ。僕は記者、デスクとして20年近く勤務したスポーツ新聞社を退社したのち、フリーランスで多くの仕事をいただいている。ひとつひとつに核となる女性がいてくださり、必ずうまくいく。仕事は質量ともにどんどん充実していくのだからどれほど感謝をしてもしきれない。
ラジオ関西さんに『競馬ノススメ』という番組がある。スタッフの娘さんたちにおおいにお世話になっている。共演させてもらっているタレント・藤井郁子さん(TTB所属)は魅力的な方だ。お姫様のように品があり、少女のごとく可愛らしい。丁寧な仕事ぶりと同時に、おおらかで細かいことにこだわらない。ぴったりと折り合ってゴーサインを受ければ瞬時に反応。いい脚を長く使えて芯も強い。彼女が競走馬なら安心して本命を打てるなあ。郁子さんや支えてくださっている女神の皆様。どなたも◎です。いつもありがとうございます。
展開次第で波乱も ヌーヴォレコルトの取捨は?ということでエリザベス女王杯。牝馬限定G1の最高峰である。今年はちょっと難しい。実力馬が多いうえ、確かな武器を持つ面々がそろっている。外回りコースの2200m。基本的には差し馬が伸び伸びと走ることができるステージだが、展開が占めるウェートが例年より多いように思えるのだ。
簡単に言えば、先行タイプが少ない。そして有力勢に差し脚自慢が並ぶ。双方の注目馬をピックアップする前に、展開に左右されにくい力量を持つ存在にまず目を向けておく。結論からいえば、1番人気の支持を集めると思われるヌーヴォレコルト。発馬でスムーズさを欠いた前走こそ展開のアヤに泣いた格好だが、内回りコースであそこまで補えるのだから素晴らしい。自在性があり、先行勢を捕え後続勢を封じる術を人馬ともに心得ている。中心に据えるのが妥当だろう。
先行勢ではキャトルフィーユ、差し組ではまずラキシス前々につけそうなヴィルシーナとホエールキャプチャ。地力の高さは折り紙つきのG1馬だが、前者は当初の予定とは異なる休み明け。後者には距離面での不安を個人的に抱いている。それならキャトルフィーユはどうか。小回りコース向きでスピードの持続力に欠ける印象があったが、チークピーシーズを装着したここ3戦がしぶとい。この中間は豊富な調教量を誇り、身体つきもよくなっている。
差し組ではまずラキシス。細身で息の長い末脚を使える。前走は決して向いているとはいえないコース形態でよく踏ん張った。メイショウマンボは休み明け2走目で、距離短縮に牝馬同士という条件での参戦。この馬の好走パターンにはまるうえ、リピーターが多い当レースの歴史を考慮すれば連覇に向けた戦いが吉と出る可能性はある。時節に合い、距離も向くフーラブライトにも注目している。
そうそう、忘れてはいけない。冒頭の話に戻り我が嫁さん。もちろん、めっちゃ感謝しております。いつもありがとうね。
藤村和彦(ふじむらかずひこ)競馬解説者。1992年から2010年までデイリースポーツ社で記者、デスクとして中央競馬を担当。現在は、週刊『競馬ブック』誌上での「藤村和彦のインタビュールーム」連載、ラジオ関西「競馬ノススメ」(毎週土曜16時30分〜17時)レギュラーなど、フリーで競馬予想、競馬解説、コラム執筆などの活動をしている。公式サイト/(Photo by )