序盤から関西創価が突き放し、千里を振り切り7回コールド勝ち

　第96回選手権大阪大会の3回戦の千里対関西創価戦が大阪市南港中央野球場で行われた。

　1回裏から関西創価は千里に襲いかかる。1番の大塚子龍（3年）が内野安打で出ると、2番の藤原秀樹（3年）すぐに二塁に送り、3番の松本丈志郎（3年）、4番の高 正則（2年）の連続安打でまず2点を入れる。5番の丸本京太郎（3年）が敵失で二塁まで進むと、6番の小林健太（2年）の強烈な打球をセカンドが弾いて、その間に走者が帰ってさらに2点。

　2回も1番の大塚と3番の松本の安打で1点を追加。ここで千里は、先発の原拓也をあきらめて、別所芳春（3年）をマウンドに送る。

　その別所も4回に関西創価打線につかまってしまう。二死二塁で4番の高がレフト前に落として、二走の松本が生還して1点を追加。さらに6回は二者連続四球の後、4番の高のライト前ヒット、5番の丸本の犠飛で2点を追加。コールド勝ちのお膳立てを整えた。

　千里は6回に意地を見せる。グラウンド整備が終わった直後、2番の内橋宏太郎（2年）、3番の小樋優真（3年）が、関西創価の2番手投手の清水達矢（2年）から連続して三振を奪われた後、4番の東周平（3年）がセカンド横を抜き出塁。さらに、5番の水無瀬忠史（3年）がセンター前へ弾き返し、6番の吉岡篤史（3年）がショートへの内野安打と3者連続安打で、二死満塁とする。

　ここで、7番の坂本亮（2年）が投手の真横を抜いてセンター前にまで運び、1点を返した。しかし、反撃はここまで。7回の攻撃が無得点ならコールド負けになる千里は、1番の溝上武（3年）がライト前に落とし、内橋が倒れた後、小樋が四球を選ぶも、東が三振。7点差のコールドゲームとなってしまった。後半に打線に当たりが出てきただけに、悔やまれる試合となった。