東淀川が高槻北の乱調をつき快勝

 第96回選手権大阪大会の北地区の2回戦、東淀川対高槻北の試合が、7月18日に万博球場でおこなわれた。

 先攻の東淀川がまず先制する。2番の山形陸貴(3年)が三遊間を抜いて、まず出塁。3番の小寺崇矢(3年)が投手の横に強く飛ばして、それがセンター前にまで転がった。4番の内藤涼(3年)が打席の時に、ワイルドピッチで走者がそれぞれ進塁。ここで5番の増田勇次郎(3年)がレフト前に打球を弾き返すと、三走の山形が還る。しかし、二走の小寺が三塁を回りすぎて、タッチアウト。2点目はならなかった。

 さらに、3回、先頭打者から3連打を決める。まず、小寺がセンターオーバーの二塁打で出塁。内藤は強い打球を東淀川の三塁手の横を抜き、続く増田は、レフト前に転がして、2点目。6番前田大輝(2年)が送って、一死二、三塁にすると、すかさず7番の黒田純弥(3年)がスクイズを決めて、3点目を入れた。

 だが、高槻北も黙っていない。8番の谷田恵一(3年)が死球で出ると、ベンチが動いた。9番池山晴輝(3年)に替えて、背番号18の吉田壮良(3年)を打席に送る。吉田の決めた犠打が、東淀川の投手の島田和基(3年)の野選となった。さらに、1番の甲元健人(2年)に代えて、金川航大(1年)を代打に送る。金川が犠打をきっちり決めて、一死二、三塁に。ここで、2番、松原銀哉(3年)、3番、川路晃太郎(1年)がともにライトへ安打を放つ。さらに5番の薮内、6番の門東凌(3年)の連打で、4回に4点を入れて逆転に成功する。

 せっかくのリードを高槻北は保てない。2回からマウンドに上がった背番号18の吉田は、9番の島田、1番の金山卓生(3年)に対して連続して四球を与える。そこで山形が犠打で二、三塁にすると小寺がセンターフライを上げて、三走の島田が悠々のタッチアップ。安打なしで1点を手にして、同点とした。

 さらに7回、前田がセンター前ヒットで出た後、黒田のフルスイングした打球はレフトスタンドに入り、さらに2点を追加。東淀川は9回にも1点を加えて、ダメを押した。

 高槻北は、7回に4番の藤原蒼(2年)がライトオーバーの二塁打、続く薮内がレフト前へ安打を放ち、一死一、三塁とするも、後続2人が三振となってしまった。8、9回はともに三者凡退となり、ゲームセットとなった。

 勝利した東淀川は、渋谷教育学園渋谷と21日に万博記念公園野球場で対戦する。