延長戦に突入した熱戦を制したのは、巣鴨!

 14日、試合開始時のスタンドレベルでの気温は33度と、連日の夏日の中、全国高等学校野球選手権大会東東京大会2回戦、巣鴨対都立六郷工科の一戦が神宮第二球場で行われた。先発投手は巣鴨が真崎 郁茉、都立六郷工科が益子 陸哉。

 試合が動いたのは二回表巣鴨の攻撃。この回先頭の5番田井 一輝がセンター前ヒットで出塁。続く6番金子 裕士郎が死球で続き無死一塁二塁とチャンスを広げる。その後、後続の二者が倒れ、二死となるも、9番内山 裕明がセンター前ヒットを放ち、田井 一輝が生還。さらに捕手からの二塁への送球がそれる間に二塁走者金子 裕士郎も生還し、2点目を追加し、2対0とする。

 一方、巣鴨の先発真崎を崩しきれずにいた都立六郷工科は、四回裏に反撃する。4番佐々木と6番菅原 侑哉のヒットで一死一、三塁とすると、7番舟倉 佑紀が走者一掃の三塁打を放ち、試合を振り出しに戻した。

 試合は2対2のまま、中盤へ。均衡を破ったのは巣鴨。6回表、3番村田が左翼スタンドへ豪快な本塁打を放ち、試合を3対2とする。

 しかし、都立六郷工科もすぐさま6回裏に同点に追いつく。一死から4番佐々木 裕希の三塁打で好機を作ると、次打者村上 智春が二塁打を放ち、3対3へ。

 試合は、その後、1点ずつを加え、4対4のまま、延長戦へ。

 ゲームを決めたのは、10回表、巣鴨の攻撃。一死から4番篠原 翔伍の適時打が飛び出し、試合を5対4。そしてその裏、真崎がすがる都立六郷工科打線を無得点に抑え勝負あり。

 幾度となく巣鴨に食らいついた都立六郷工科であったが、あと一歩及ばず、惜しくも2回戦で姿を消した。熱戦を制した巣鴨は、次戦の3回戦で東亜学園と対戦する。

(文=編集部)