韓国の朴槿恵大統領は2日、仏紙フィガロのインタビューで、葛藤が続く日韓関係に関し「日本はヨーロッパ連合の統合を見習い、態度を改めてほしい」と述べ、問題を解消するためには日本が先に積極的な対応をとる必要があるとの考えを示した。複数の韓国メディアが報じた。

　朴大統領は、フランス訪問に先立ち行われた同紙のインタビューで、「日本は韓国ととても近い隣国で、価値や理解を共にしている」としながら、「韓国は両国関係を未来指向の関係に発展させたいが、日本の一部政治家が歴史についてしきりに後退的な発言をするため遺憾だ」と日本を批判。「ヨーロッパの統合はドイツが過去の間違いについて建設的な態度を見せたから可能だった」とし、「日本はヨーロッパ統合の過程を詳しく見て、国際社会と協力を強化するために態度を改める必要がある」と主張した。

　同紙は、北朝鮮の金正恩第1書記と首脳会談を開く考えがあるのかどうかについても質問した。朴大統領は、「金第1書記と会うことは、朝鮮半島の平和と南北関係の発展のために必要なこと」との考えを示し、首脳会談を開く用意はあると述べた。ただ「会談は1回だけの行事で終わってはならず、結果がないというのもだめだ」とし、「真実性が一番重要だ」と強調した。

　同紙は、インタビュー記事と共に、「シェイクスピアの作品の主人公のような運命を持った後継者」と題した朴大統領の半生について紹介する記事も掲載した。（編集担当：新川悠）