ゲイであることを告白したウェントワース・ミラー

写真拡大

 テレビドラマ「プリズン・ブレイク」でマイケル・スコフィールドを演じていたウェントワース・ミラーが、同性愛者の権利に対するロシア政府の態度に抗議するため、自身もゲイであることをカミングアウトした。E! Onlineが報じている。


 GLAADのウェブサイトに掲載された手紙によると、ウェントワースはロシアで開催されるサンクトペテルブルク国際映画祭への招待を受けたが、ゲイであることを理由に断っている。


 「ご招待ありがとうございます。過去にロシアで楽しい時を過ごし、遠縁ではありながらロシア人の祖先がいる人間としては喜んで招待をお受けしたいところです。しかし、僕は同性愛者であるため、お断りするしかありません」とウェントワースは返事をしている。


 「僕は同性愛者に対するロシア政府の現在の態度に心を痛めています。この状態は許されるべきものではありません。僕のような人間の基本的人権が否定され、公に愛することのできない国が主催する記念イベントに参加することは道義的に無理です」と彼は続け、事態が改善されれば考えを変えるかもしれないと締めくくっている。


 ロシアでは今年6月にプーチン大統領によって、未成年者の前で同性愛者の権利や関係について話すなどの宣伝行為を禁止する法律が成立。違反した者は重い罰金が科せられる。(澤田理沙)