新世代のエネルギー技術を開発する米企業9選

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Alexis Madrigal

[この記事は、2010年3月30日に掲載された記事を再編集したものです]


米Google社の公共事業部門Google.orgなどの支援を受けている米BrightSource社が、イスラエルに建設した太陽熱発電のデモ工場(日本語版記事)。写真で遠くに見える塔は約55メートルの高さ。1600枚の鏡に囲まれており、これらの鏡が、塔の頂上にある産業用ボイラーに太陽光線を集光する。ほかに米Ausra社もカリフォルニア州にパイロットプラントを建設したほか、スペインのAbengoa Solar社は、アリゾナ州フェニックスから約110キロメートルの郊外に、発電容量280メガワットという世界最大級の太陽熱発電施設『Solana』を建設する計画を発表している(日本語版記事)。画像は別の日本語版記事より

米エネルギー省は、米国防総省の国防高等研究計画局(DARPA)をモデルにして、エネルギーに関連するハイリスク・ハイリターンの研究を行なう先端研究プロジェクト庁(ARPA-E)を創設した(日本語版記事)。

ARPA-Eによる2009年の研究助成プログラムでは、対象が3つの研究分野に絞られた。自動車のバッテリー、太陽光と二酸化炭素を燃料に直接変換できる微生物、そして、炭素を捕捉する新しい物質の研究という3分野に対して、総額1億ドルが支給された(日本語版記事)。

ARPA-Eが2010年3月はじめに主催したイノベーション・サミットでは、ARPA-Eから研究助成金を支給されたか、支給先として最終選考に残った各社が、発電技術だけにとどまらず、エネルギー・システム全体を変革しようとする各種のアイデアを宣伝した。

以下に、われわれの関心をひいた企業とその技術を紹介しよう。これらは、1つだけでは地球環境の問題を解決できないだろうが、いくつか組み合わさることで、破局を防ぎ、持続可能性のある未来に向かえる可能性を持つものだ。[別の観点から新世代の環境技術のトップ10を選んだ日本語版記事はこちら]

WIRED NEWS 原文(English)

  • 最新の環境技術10選2009年1月8日