3月10日に角川グループYouTubeの公式チャンネル「角川アニメチャンネル」上でアニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」第1期放映分を4月15日(水)22:00から毎週1話ずつ全話配信すると発表しましたが、このように最近では多くの企業がYouTube上に公式チャンネルをもちPRに利用しています。

しかし「これほどの企業が……」と思わざるを得ないような有名で巨大な企業の中にも、公式チャンネルを持っていないところがあるようです。

詳細は以下。
10 Major Brands Beaten to Their Own Name on Youtube

マクドナルド


全世界的に有名な企業でテレビCMも多く出している企業ですが、YouTubeでは公式チャンネルを持っていません。現在「mcdonald」のアカウントを所有しているのはシンガポールの学生で「アカウントを売って欲しいとかそういう申し出は受け付けません」とプロフィールに書いています。

コカコーラ


2006年12月に展開された「Holiday Wishcast」などYouTubeとタイアップしたキャンペーンの多いコカコーラ社も自身の公式チャンネルがありません。ライバルのペプシ社は公式チャンネルをもっています。

フォルクスワーゲン


「自爆テロ」をテーマに自社のCMを改変した動画をアップロードしたユーザーに法的措置をとっているフォルクスワーゲンですが、自身の公式のチャンネルは持っていません。フォルクスワーゲン・ブラジルの公式チャンネルと思われる物は見つかります。

トヨタ


トヨタもトヨタアメリカしか公式チャンネルがありません。自動車のように動きのあるもののCMにはうってつけだと思うのですが何か理由があるのでしょうか。これに対してホンダは公式チャンネルを持っています。

ディズニー


ディズニーランドなどの遊園地を統括する「Disney Parks」の公式チャンネルはありますがディズニー映画部門の公式チャンネルはありません。著作権に関してかなり厳しいことで知られる企業ですが、アニメーション黎明期の名作や新作映画の予告編などYouTubeにぴったりのコンテンツなので是非公開して欲しいところ。

YouTubeはユーザーが自分の持っているブログなどへ簡単に動画を埋め込むことができるようになっており、企業が自社サイトだけで公開するよりも多くの人の目に触れる機会が増えることが期待できます。また、その動画を見た人がさらに同じように自分のブログに埋め込んで紹介してくれたり、ネタにしてくれるといった、いわゆる「クチコミ」効果も期待できます。そうすることによって自社サイト・YouTube・各ブログなどなどといった感じで増殖していくことによってGoogleなどの検索エンジンでもヒットしやすくなり、PR効果は非常に高くなっていく、というわけです。

なお、いろいろな企業にGIGAZINEが聞いた限りでは、このようなメリットが多くあることを認識しつつも、一方では「事前に人間が目視で確認して、違法動画は一切アップロードできないような措置をしていない」ということでYouTubeを「違法動画サイト」というように各企業の法務部が扱ってしまっているため、広報部などがPRで利用したくても利用できない……という内部事情もあるようです。

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