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奈良県下北山村でツキノワグマ2頭が捕獲・殺処分されました。下北山村では6月にクマによる人的被害が発生していますが、その時の個体と同一かは分かっていないということです。

7月23日午前5時ごろ、奈良県下北山村大字寺垣内の集落内で、ツキノワグマ2頭が捕獲檻に入っているのを住人が発見しました。

捕獲されたのは、いずれもツキノワグマで、1頭目は体長101センチ、体重24キロの1歳のメス、2頭目は体長およそ124センチ、体重41キロの推定15歳ほどのオスです。2頭とも過去に捕獲歴はありませんでした。

下北山村寺垣内の集落内では、7月14日に1頭目、7月21日に2頭目の出没情報があり、下北山村が有害捕獲許可を受けて集落内に捕獲檻を設置していました。

下北山村寺垣内では今年6月17日にクマによる人身被害が発生していますが、今回捕獲された2頭が加害個体かどうかは確認できていないということです。

今回捕獲された場所は人の生活圏で、「奈良県ツキノワグマ保護管理計画(第6次計画)」で定める「集落ゾーン」にあたることから、県は同日午後2時2分ごろに1頭目を、午後2時53分ごろに2頭目をそれぞれ殺処分しました。殺処分の方法は薬剤を使用し、ツキノワグマに対して苦痛を与えない方法が行われました。殺処分された2頭は、下北山村内に埋却処分されます。

県によりますと、県内における7月23日時点のツキノワグマの目撃情報は今年度62件で、昨年度の59件、一昨年度の68件と同程度のペースだということです。

県内では今年度6月に1件、昨年度も2件の人身被害が発生していることから、県は注意を呼びかけています。

県は、クマを引き寄せないための対策として、柿の木やミツバチの巣箱の撤去・移設、生ゴミを収集日当日の朝に出すこと、廃棄する農作物を畑に放置しないこと、倉庫などの戸締まりの徹底を求めています。また、集落近くの草やぶを刈り払うほか、山野に立ち入る際はクマ鈴やラジオなどの音が出るものを携帯し、目撃情報が相次いでいる場所には極力近づかないよう呼びかけています。

もしクマに出会ってしまった場合は、むやみに大声を出したり突然走り出したりせず、クマから目を離さずにゆっくりと静かに後退してその場を離れるよう求めています。