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2024年10月17日に、X(Twitter)の「ブロック機能」の仕様変更がアナウンスされた。しかし、そのアナウンスの日本語が分かりにくすぎて困惑するXユーザーが続出している。

「まもなくブロックが変わります」

というタイトルとともに表示されたメッセージは以下の通りだ。

ポストを公開設定にしている場合、ブロックしたアカウントはポストを表示できるようになりますが、エンゲージメントを行うことはできません。ポストを表示できるユーザーを制限する必要がある場合は、引き続きアカウントを非公開にできます。
出典:Togetterオリジナル

うーん、何て?

確かに、なんか翻訳ツールを使ったようなカタコト感がある。一読して意味がスッと頭に入ってこない。仕様変更の内容をおさらいしつつ、分かりやすく文章を調整してみようではないか。

「ブロックした相手から自分の投稿見られちゃうよ」が核

現行のXでは、誰かのアカウントを「ブロック」すると、自分のタイムライン上にブロックしたアカウントの投稿が流れてこなくなるだけでなく、相手にも自分の投稿が表示されなくなる。

しかし、仕様変更後は「相手にも自分の投稿が表示されなくなる」点が「相手には自分の投稿が表示される」ようになる。

つまり、ブロック機能を「相手の投稿を見たくないだけじゃなく、自分の投稿も相手に見せたくない」というニュアンスで使っていたXユーザーからしてみれば「相手からは自分の投稿を見れるようになる」という変更は激おこ案件なわけだ。

一方で、ブロックされたユーザーは「エンゲージメントを行うことはできません」とある。

「エンゲージメントを行う」という言葉はX独自の表現だが、いかんせん日本語として全然浸透していないのでここもよくわからない。この場合の「エンゲージメントを行う」とは、「返信、いいね!、RP(リポスト)」といった、投稿に対するリアクションをすることを指す。

つまり、「仕様変更によってブロックされたユーザーは相手の投稿を見れるようにはなるけど、投稿に対してリアクションはできませんよ」という制約があるわけだ。

続いて「ポストを表示できるユーザーを制限する必要がある場合は、引き続きアカウントを非公開にできます」の部分。アカウントを非公開にする、とはいわゆる「鍵垢にする」のこと。「仕様変更後に自分の投稿を特定の相手から見られたくない場合は、鍵垢にしてね」というわけだ。

つまり仕様変更後に「ブロックした相手から自分の投稿を見られたくない」場合は、「実質鍵垢にするしか選択肢が無くなった」ということになる。

以上を踏まえて、件のアナウンスを日本語的に分かりやすく調整してみよう。

一般公開されてる(鍵がかかっていない)Xアカウントについて、ブロック機能の仕様を変更するよ。
これまでのブロック機能では「ブロックした相手の投稿が見えなくなる」だけでなく「相手からも自分の投稿が見れなくなる」形を取っていたけど、今後は「ブロックした相手からは自分の投稿が見れちゃう」ようになるよ。でも、ブロックされたアカウントは投稿を見れるだけで、返信・いいね・RPなどのリアクションはできないよ。
今後も引き続きブロックした相手から自分の投稿が見れないようにしたかったら、鍵垢にしてね。
出典:Togetterオリジナル

ざっとこんな感じだろうか。

うーん、こう考えると「いや、自分も相手を見たくないし相手にも自分を見せたくないんだよおおお!!」「イーロンなにやってんのおおお!!」という怒りの声がXで飛び交っているのもうなずける。ブロック機能の仕様変更が実装されたあと、Xではしばらく混乱が巻き起こりそうだ。