この記事をまとめると

■JAFが2024年のドライバー・オブ・ザ・イヤーの一般投票対象者3名を発表

■「角田裕毅」、「Juju」、「坪井 翔」がノミネート

■WebフォームとX(旧Twitter)による一般投票は10月15日から11月10日まで

2024年で「もっともモータースポーツ業界を輝かせた」選手を選出

 JAF(日本自動車連盟)が主催し、2024年で4年目を迎える「ドライバー・オブ・ザ・イヤー」。歴代では、佐藤琢磨、野尻智紀、山野哲也といったそうそうたる顔ぶれが受賞している。

 これまでは「その年もっとも輝いたモータースポーツドライバー」であったコンセプトは、本年度では「その年もっともモータースポーツ業界を輝かせたドライバー」となった。つまり、競技の結果だけではなく、モータースポーツの認知度上昇への貢献度合いやメディアへの露出度なども重要なポイントとして求められるようになったのだ。

 そんなドライバー・オブ・ザ・イヤーにノミネートされたのは角田裕毅、Juju、坪井 翔の3人。以下に、JAFから発表されている各選手の選出理由を紹介する。

 まずは角田裕毅選手。

「2024年は日本人唯一のF1ドライバーとして、Visa Cash App RB F1 Teamより世界を転戦。FIA-F3、FIA-F2で実績を残し、F1参戦は4年目となる。今年はグランプリ優勝経験者であるチームメイトを上まわる成績を残して世界的に評価を上げており、この功績によってトップチームであるレッドブルへのステップアップを希望する議論がネット上で繰り広げられるなど、ファン・メディアからの注目度は依然として高い。来季のF1参戦も決定し、世界最高峰のカテゴリーで着実に成長を続け、日本のトップドライバーとしてモータースポーツ業界を牽引する存在である」

 つづいてJuju選手。

「2023年にZinox Laser F2000 Italian Formula Trophyでタイトル獲得し、国際F3規格のレースで女性として史上初のシリーズチャンピオンに登り詰める。勢いそのままに、2024年は日本人女性初、かつ史上最年少での全日本スーパーフォーミュラ選手権へ参戦。モータースポーツ業界での認知度・注目度はもちろんのこと、FORBES JAPANの「世界を変える30歳未満30人」に選出されるなど、テレビ、雑誌等一般メディアからの注目度も非常に高い。Juju選手の活躍には従来のファン層だけでなく、モータースポーツに馴染みのない層の関心も集め、次世代のルーキーながら絶大な影響力を持っている」

 最後に坪井 翔選手。

「全日本スーパーフォーミュラ選手権では、「第1回瑶子女王杯」が行われた富士大会で4年ぶりの優勝を飾り、3戦連続表彰台獲得と抜群の安定感を見せる。また、KYOJO CUPに参戦する斎藤愛未選手とは夫婦でレーシングドライバーとして活躍し、上記大会のサポートレースで優勝した斎藤選手とともに、日本レース史に残る夫婦同日優勝という偉業を達成。SUPER GTでは昨年GT500クラスでチャンピオンを獲得、今期も開幕戦で勝利してシーズン中盤までポイントリーダーを維持し、2年連続3度目のタイトルも視野に入っている。国内最強のドライバーとしての地位を着実に築きつつあり、実力・話題性ともに今年を代表するドライバーである」

 本年度のドライバー・オブ・ザ・イヤーは、コンセプトが変更されただけでなく、候補となるドライバー3人が皆フォーミュラを活躍の場にしている点も興味深い。しかしながら、その活躍はそれぞれ個性豊かであるところもまた魅力だ。唯一トップカテゴリーであるF1で活躍する角田選手、女性かつ10代という属性が注目を集めるJuju選手、夫婦でレーシングドライバーとして活躍し、フォーミュラとスーパーGTの二刀流でもある坪井選手と、まさに三者三様の様相を呈している。

 はたして誰が選ばれるのか見当もつかない本年度のドライバー・オブ・ザ・イヤー。一般投票はWebフォームとX(旧Twitter)によって行われ、その期間は10月15日(火)から11月10日(日)までとなっている。詳細については後日発表されるとのこと。そして投票結果の発表は、11月29日(金)のJAFモータースポーツ表彰式にて行なわれる予定だ。

 また、投票者の特典として、JAFモータースポーツ表彰式への招待(抽選対象はJAF会員のみ)、ドライバー・オブ・ザ・イヤー候補者3名のサイン入りグッズのプレゼント(各選手2点ずつ:合計6名)、QUOカード2000円分(30名)が用意されているというから見逃せない。ぜひとも、あなたの「推し」ドライバーに1票を投じていただきたい。