●ライセンスビジネスの番組で地上波レギュラー初MC

フジテレビ新人の上垣皓太朗アナウンサーが、6日スタートの新番組『キャラビズジャーナル』(毎週日曜5:10〜)で、地上波レギュラー初MCを担当することが決定。このほど取材に応じ、番組への意気込みや“原宿”という街への印象などについて語ってくれた。

フジテレビ新人の上垣皓太朗アナウンサー (C)2024 SAN-X CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. (C)フジテレビ

○「素敵な大人と出会える番組」

この番組は、日本のみならず世界でも盛り上がりを見せるキャラクターなどのライセンスビジネスに焦点を当てるもので、各分野の専門家たちを訪ねて、話題のスポットや企業の裏側に上垣アナが潜入取材を敢行。「取材者であるのと同時にフジテレビの社員として伺いますので、会社員の1年目としてビジネスの先輩方に会いに行くというテーマもあります」と狙いを明かす。

初回のロケは、東京・原宿のキデイランドへ。間宵薫会長や津村孝彦社長を取材し、「創業当時の様子」や「キデイランドの一番のターニングポイント」、「今でも会長の印象に残っているお客さん」などを質問しながら、独特な姿勢と言葉のチョイスで業界の謎をひも解いていく。

上垣アナはこのロケを振り返り、「ライセンスビジネスの番組で1回目はどういうところなんだろう?と思ったんですけども、小売店という僕たちに一番近いところにお邪魔できるということで、とても親しみを持って取材することができました」と感想をコメント。

さらに、「ビジネスの一線に立たれている会長さんや社長さんはどういう方なんだろうと思っていたのですが、キャラクターへの素朴な愛情をストレートに表現されていて、それがすごくキラキラして見えましたので、素敵な大人と出会える番組なんだなというのを1回目から感じました」と、今後への期待も膨らませた。

インタビューは、カンペを必要としないレベルまで台本を読み込んで準備。想定外の答えもあるそうだが、「“そこを一番のポイントだと思ってらっしゃるんだ!”というところが分かって、面白いなと思いました」と発見もあり、「これからも予想通りに進まないことがあるかもしれませんが、だからこその価値を出して、より良いインタビューができればと思います」と、アナウンサーとしての技術向上にも意気込みを見せる。

インタビューする上垣アナ (C)2024 SAN-X CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED. (C)フジテレビ

○初原宿は「全般的にまぶしかった」

関西出身の上垣アナは、このロケで原宿を初訪問。街を歩いてみて、「全般的にまぶしかったですね(笑)」と面食らいながら、「(新宿)御苑のほうから川が流れてできた谷地形なので、そういうところも注目していました」と、高低差好きの心をくすぐられた。

さらに、「キデイランドさんに最初に取材に行けたのは結構大きくて、原宿の街に対する理解が、すごく深いものになったと思いました。その理由はぜひ番組をご覧いただきたいのですが、キデイランドさんは戦後すぐに商いを始められているんですね。その当時、物がなくて食べ物にも困る時代に、どういう人を相手に雑貨やおもちゃの商売をしていたんだろうという疑問があったんですけど、実はその答えが原宿という街の歴史と関わっていたというのがあります。そういうことも知れたので、1回目でディープなところから始まったなと思っています」と、自身の興味分野とリンクする部分もあったそうだ。

上京からなかなか接点のなかった原宿だが、「キデイランドさんだけでなく、最新のトレンドのお店がいっぱいあると思います。この番組をやることになったからには、今キテいるキャラクターはどんなもので、どんな人がキテいるのかというのも押さえておきたいと思うので、プライベートでもぜひ行ってみたいです」と興味津々。「この番組があることで、原宿との距離が近づくことができるのはとてもありがたいです」と、持ち前の好奇心がうずいていた。

●佐々木恭子部長から「リアルな自分のままで」と助言

初の地上波レギュラーMCという話を聞いた時は、「本当に私でいいのか…と思って、すごくびっくりしました。今でも緊張していますし、不安が大きいです」と本音を吐露。MCということで“番組の顔”になるが、そのワードを改めて聞いて「緊張します」と漏らしつつ、「テレビ局のアナウンサーである以上は、どの番組に出ても、ある程度“顔”としての役割を求められると思うので、一層責任の重さを感じます」と前を見据える。

また、「1年生記者であるからこその気づきに、正直になれたらいいなと思っています。この番組の視聴者の中にはライセンスビジネス業界の方もいらっしゃるとは思うんですけども、その方にとっては当たり前のことが、自分には全然分からないことも、ある意味で武器になると思うので、それを上手に使って視聴者の方に分かりやすくお伝えできる仕事ができればいいなと思います」と抱負を述べた。

求められる役割は「コミュニケーター」と自負。「特定の業界の方の専門の深い話と視聴者の方とのちょうどいい橋渡し役になれたらいいなと思っています。その役割はアナウンサーである以上、他の番組でも期待されることが多いと思うので、すごくいい勉強になるんじゃないかと思っています」と捉えている。上司であるアナウンス室部長の佐々木恭子アナからは「等身大、自然体で。特に何かを狙うこともないと思うから、リアルな自分のままで」とアドバイスを受けたそうだ。

(C)nagano / chiikawa committee (C)フジテレビ

○「フジテレビが何か新しいことを始めたぞ!」と話題になれば

番組では、上垣アナの「架空の学校を想定したテストづくり」という独特の特技を生かした、オリジナルクイズを出題するコーナーも。「これは本当にありがたいお話なのですが、ロケを終えて視聴者の皆さんにおさらいのテストを1問出すということになりました。ここはご期待いただければと思います」と自信を見せ、ほかにも、「自分の好きなことが生かせるのであれば、どんどん自分からも提案していけたらと思っています」と意欲を示した。

番組を企画したフジテレビの濱野貴敏ライツ事業部長は、上垣アナ起用の狙いについて、「ライセンス業界を学んでいく番組なので、全くゼロの知識で真っ白な状態の人が飛び込んでいくのを見せたいというのが、最初の入り口でした。そして、スーツ姿が非常に似合っていることです。いろんな会社の幹部クラスや社長さんなど、業界の重鎮に出演していただきたいので、こちらもスーツが決まる人と会っていただけたらお話ししやすいかなという思いも込めてお願いしました」と説明。

それを聞いた上垣アナは「ありがとうございます」と顔をほころばせながら、「“ライセンスビジネスって何だ?”という方に向けて、私と一緒にその内容や奥行き、そしてその魅力がどんどん分かっていくような番組にできればと思いますので、ぜひ一度見ていただきたいなと思います。それから、この番組はライセンスビジネス業界をザワつかせたいという野望があるんです。“ライセンス業界専門番組”というのはかなり異例と聞いておりますので、“フジテレビが何か新しいことを始めたぞ!”とぜひ話題にしていただきたい。そして取材に行かせてください。私自身もライセンス業界に深く入り込んでいけたらと思っております」とアピールした。