人事部に住所変更を伝えると「いい所に引っ越しましたね」会社の住所録から自宅を検索され、ゾッ！

最近では個人情報が漏れないよう、取り扱いに気を遣うようになっていますが、勤めている会社には住所や電話番号に変更があるとすぐに伝えますよね。今回はそんな個人情報の取り扱いで少しゾッとする体験をした筆者の知人、Cさんのお話です。

住所変更の届出をすると

Cさんは当時、家族と中古の一軒家に引っ越したばかりでした。
「引っ越したので、住所変更をお願いします」
Cさんは勤めていた会社の人事部に行き、住所録を取りまとめている女性に新しい住所を伝えました。

「あ、先輩！ お引越しされたんですか」
その女性はCさんが入社した1年後に入って来た女性で、入社当時良く面倒を見てあげた後輩でした。

「うん、中古だけどね子供が大きくなって前のマンションじゃ手狭になっちゃったから」
「そうなんですね、一軒家いいなあ」
そんな他愛のない話をして、Cさんは後輩女性に今度遊びにおいでと伝えました。

後輩女性の発言にドン引き

数日後、後輩の女性がCさんの部署にやってきました。
「先輩、中古のわりに意外といいお家ですね！ マップで検索して見ちゃった。いつなら遊びに行っていいですか？」
「え……まだ片付いてないけど、見たって何を？」
どういうことか聞いてみると、後輩女性はニコニコしながら言いました。
「私ね、人がどんなところに住んでいるのか知りたくて。住所聞いたらマップでどんなところなのか、家の外観とかを検索するのが好きなんです」
その発言にCさんはドン引き。住所を教えたのはあくまで会社で、彼女のためではありません。

家の外観を勝手に見られたと思うとなんだか薄気味悪い気持ちになってしまいました。

「あのね、それはやめた方がいいわ。気分を害する人もいるから、たとえ検索したとしても本人に言うのはやめなさい」
それからCさんはその後輩女性を家に呼ぶことはなく、そっと距離を置いたそうです。

後輩女性にも悪気はなかったのでしょうが、住所から家の外観を見たとしても、それを平気で本人に言ってしまうところに複雑な気持ちになりました。

【体験者：30代・女性会社員、回答時期：2024年7月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター：齋藤緑子
大学卒業後に同人作家や接客業、医療事務などさまざまな職業を経験。多くの人と出会う中で、なぜか面白い話が集まってくるため、それを活かすべくライターに転向。現代社会を生きる女性たちの悩みに寄り添う記事を執筆。