試合終了で山本由伸とタッチを交わす大谷翔平

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 ドジャース・大谷翔平投手(29)の三冠王達成は「夢」と消えた。29日(日本時間30日)の敵地ロッキーズ戦に大谷は「1番・DH」で先発出場し、4打数1安打1盗塁をマーク。レギュラーシーズン最終戦を打率3割1分で終えたものの、リーグ首位打者のアラエス(パドレス)には猛追しながら4厘差で及ばず史上11人目のトリプルクラウンを逃した。

 それでも前人未到の「54―59(54本塁打―59盗塁)」に到達。本塁打に加え、130打点で打撃2部門のトップを堅持し、2位以下を大きく引き離して30日(同10月1日)のナ・リーグ公式戦全試合終了を待たずに2冠を確定させた。打率も3割台でゴールインさせ、日本人選手としてはMLB初のトリプルスリーを手中に収めた。

 そんな大谷について、MLB公式サイト「MLB.com」は同日の配信記事で「三冠王にはならなかったが、それでも歴史に残るシーズンだった」と称賛した。

 この日、大谷は8回の第4打席で痛烈な右前打を放ち、12試合連続安打を記録。この間は53打数29安打(打率5割4分7厘)、7本塁打、22打点、11盗塁と驚異的な数字を残し、三振に倒れたのはわずか9回のみだった。こうした異次元レベルのラストスパートを振り返りながら、同サイトは「レギュラーシーズン最終戦を迎える時点でショウヘイ・オオタニはすでにドジャースの歴史上最高の攻撃的シーズンを記録し、野球史上でも最も圧倒的な活躍を披露していた」とも評し、異例の形で大谷を最大限に激賞している。