中華人民共和国の建国75周年を記念する式典で、呉江浩駐日大使は深センで児童が刺されて死亡した事件に触れ、「深い哀悼の意」を示しました。

【映像】呉江浩駐日大使のコメント

「我々は先日、深センでおきた児童襲撃事件に心を痛め、不幸にして亡くなられた子どもに深い哀悼の意を表します。中国側は法に基づいて事件を捜査、審理し、いかなる形の暴力犯罪行為にも断固として取り締まります」(中国・呉江浩駐日大使)

 26日、呉大使はこのように述べたうえで、「中日双方は冷静を以ってこの件を善処し、引き続き有効な措置を講じて相手国の国民の安全を保障しなければならない」と強調しました。

 式典のあいさつでは、現在の日中関係について厳しい声が相次ぎました。日中経済協会の進藤孝生会長は、日本企業の対中国投資が進展しない理由について、中国の「反スパイ法」に対する企業の懸念などを挙げ、「安心、安全なビジネス環境が維持されることが大切だ」と述べました。

 また、元衆議院議員で日中協会会長の野田毅氏は、現在の日中関係は「今までで最も厳しい局面の1つだ」として、「日中はいかなることがあっても、再び戦火を交わすことはあってはならない」と強い口調で訴えました。(ANNニュース)