9月11日にエスコンフィールドHOKKAIDOで行われた北海道日本ハムファイターズ対埼玉西武ライオンズの一戦で、日本ハムの万波中正&伏見寅威が披露した“コラボ好守”について野球解説者の里崎智也氏が解説した。

【映像】爆肩レーザー→神タッチの瞬間

0-0の同点で迎えたこの試合の6回表・西武の攻撃、2死二塁の場面で、3番・西川愛也の放った打球は、球足早く、一二塁間を抜けてライト前へ。この打球に、二塁走者の長谷川信哉は、三塁を蹴って本塁に向かったものの、“刺す気満々”でライトを守っていた万波は、深めの位置から一気に前進し打球を掴み捕り、勢いを落とすことなくバックホーム。やや一塁側に逸れたとはいえ、驚くべき速さで本塁付近へと戻ったこのボールを、今度はキャッチャーの伏見がしっかりと逆シングル気味に掴み、ヘッドスライディングしてきた長谷川に、懸命に全身を伸ばしてタッチ。一度はセーフと判定されたものの、新庄監督のリクエスト要求によるリプレイ検証の結果、アウトとなった。

9月13日に放送された『バズ!パ・リーグ』(ABEMA)では、超人的な爆肩守備を常とするライトの万波と、無駄のない動きでタッチにいった伏見の“コラボ好守”を改めて紹介。これに里崎氏は「まず万波が、ランナーがセカンドにいても、いつも定位置より後ろに守っている。そこからホーム(での捕殺)を狙える超人的プレー」と絶賛。続けて伏見について「逆シングル(でのキャッチは)、難しいですけど、これをランナーにタッチに行かないで、ベースの角にミットを置いていく(ようにタッチに入る)。これが基本的なんです。(捕手の心理としては、走者の)身体にやタッチしにいきたくなるが、身体にタッチにしにいっている間に、かわされて、手が先に入ったというケースもある」と基本に忠実なプレーをきちんとやっていることを称賛した。さらに、「これは出来るようで出来ないプレー。僕が1年間見ている中で言うと、(オリックスの)若月と伏見は上手いです。」と、2022年までオリックスでレギュラー争いをしていた2人の名前を挙げた。

また、ネット上の野球ファンからは「伏見のキャッチャーとしてのスキル凄すぎだろ」「伏見が歴史に残るレベルで上手い」「寅威本当にありがとうあなたがいなけりゃ今頃どんだけ負けてたか…」「万波もやばいけど伏見がうますぎる 伏見居なかったら今頃Bクラスだったかも」「周東をアウトにした時も万中とトライさんだったし、ほんとすごい二人だわ」「万波・伏見の組み合わせの阻止力半端ないです」「万波と伏見でしか取れないアウトだった。本当に2人共頼りになりすぎる」といった様々な反響が寄せられている。

(ABEMA『バズ!パ・リーグ』)