広島戦でのジャッジに苦言を呈したポポヴィッチ監督。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 鹿島アントラーズは9月14日、J1第30節でサンフレッチェ広島とホームで対戦。知念慶のゴールで先制したものの、ゴンサロ・パシエンシアと松本泰志に決められ一時は逆転を許す。しかし、最後は途中出場の徳田誉が決めて2−2で引き分けた

 試合後に鹿島のランコ・ポポヴィッチ監督は、「この試合を振り返る前にひとつ言わせてほしい」と、レフェリーに苦言を呈した。

 広島戦では1トップの鈴木優磨に対し、相手からの当たりの激しい守備が何度も見られた。

「優磨へのチャージがすべてファウルだったとは言わないが、笛が吹かれないのが続いている。一方で、同じようなシチュエーションでうちの選手がイエローカードをもらっていることもある。基準が一定でないように感じる」
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 さらに、68分、ポポヴィッチ監督自身が審判からイエローカードを受けたシーンについては、以下のように言及した。

「相手ももちろん、レフェリーへの抗議もしていたと思うが、それに対するレフェリーの対応もうちとは違っていたと思う。(イエローカードの場面では)私のところに来て、(主審が)『アイム・ボス』と2回言った。私はコーチです。家でもボスになり切れていない。妻がいるからね(笑)。また、選手に対しても『私がボスだ』と上から言うつもりはまったくない。もちろん、責任をもって試合をピッチで捌いているのはレフェリーですが、レフェリーがボスというのは納得いかない。ひとりの人間として、その発言はふさわしいのか。私はそうは思わない」

 続けて、「レフェリーのジャッジひとつで勝ち負けが変わり、人生が変わるのがこの世界でもあります」と呼び掛けた。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)