吉村洋文大阪府知事

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 地域政党・大阪維新の会代表の吉村洋文大阪府知事(49)が26日、府庁での囲み会見で、同党公認の現職候補が落選した25日投開票の大阪府箕面(みのお)市長選の結果について「完敗だと思います。箕面市長選挙は完敗」と述べた。大阪維新の会幹事長の横山英幸大阪市長(43)を中心とした検証チームを立ち上げ、敗因を分析するとした。

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 同市長選では、2期目を目指した大阪維新の会公認の現職・上島一彦氏(66)が、無所属で前自民党府議の原田亮氏(38)に敗れた。

 大阪府内の首長選挙で、維新公認の現職候補が敗れるのは初。約1万4000票差がついた衝撃の結果に、吉村氏は「票数を見ても完敗。負けに不思議の負けなし。きちっと敗因を分析する必要がある。(同市議選で)市議は7人全員当選したが、市長選挙で事実上一騎打ちの中で、完敗だと思います」と、完敗の言葉を何度も重ねた。

 敗れた上島氏は、6月19日の箕面市議会で、2025年大阪・関西万博の安全性について質問した市議に対して「万博行くなよ。出入り禁止や」などとヤジを飛ばし、吉村氏の助言で発言を撤回していた。

 〝出禁発言〟が選挙結果に与えた影響について、応援のため現地入りした吉村氏は「今の段階で、これが敗因じゃないかというのは予断になってもいけない。地元で活動したメンバーの声を聴いた上で敗因分析、立て直しをやっていきたい」と断った上で「僕は直接、市民から聞いたことがない。『万博頑張ってね』という声が多かった」とした。

 日本維新の会と自民が推薦し、パワハラ疑惑に見舞われる兵庫県の斎藤元彦知事(46)の影響についても記者団から問われた吉村氏は「そこについてさまざまな意見があるのは分かっている。地元(箕面市長選で活動したメンバー)の意見を聞きたいと思います」としながらも、箕面市長選の応援で練り歩いた際に「箕面市民の方が『維新を応援してるんだけど、今回の斎藤さんの件はやっぱりおかしいんじゃないか』っていうことを僕に直接…そういう話もありました」と、声をかけられたことを明かした。

(よろず~ニュース・杉田 康人)