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7日開幕した夏の高校野球。岡山県代表・岡山学芸館の初戦はいよいよ明日(10日土曜日)です。

【写真を見る】岡山学芸館野球部は100人の大所帯「メンバー落ちたからにはできることをしっかりやる」チームモットー「笑顔」で甲子園へ

レギュラーメンバーだけでなく、部員全員が一丸となって臨む甲子園。この夏はチームの補助員として臨む、部員の思いに迫りました。

チームの目標は全国ベスト8入り。まずは甲子園・初戦の勝利に向けグラウンドで汗を流す学芸館ナインです。
この夏のチームのモットーでもある「笑顔」も健在です。

野球部は約100人の大所帯。その半数以上が県外出身者で、一つ屋根の下で生活を共にしています。出身地は大阪、兵庫、沖縄などさまざま。甲子園を目指し、親元を離れて岡山の地で暮らしています。

厳しい練習を終えたあと、つかの間の楽しいひと時。選手たちにも笑顔があふれます。

寮長は山内壱球選手「僕の分まで頑張ってこい」

寮長を務めるのも野球部員。3年生の山内壱球選手です。夏の大会はスタンドでメンバーを応援していました。

(山内選手)
「せーの!ゆけ学芸、勝利信じ、最後まで戦え」

厳しい暑さの中、声を枯らす山内選手は、スタンドで応援する野球部員60人を率いる立場です。

寮では、山内選手を慕って、部屋に入れ替わり立ち代わり仲間たちがやってきます。

(山内選手)
「めっちゃ部屋きれいになってる」
「こんなにきれいだったかな?」

1年生で唯一スタメン入りした繁光選手も、山内選手を慕う一人です。

(山内選手)
「繁光選手が岡山大会で使っていた帽子は僕のもので、一球勝負の『一球』を自分の名前『壱球』にかえて、僕の分まで頑張ってこい」

(繁光広翔選手)
「自分で見て被って自信がついた」

(山内壱球選手)
「いろんな思いが詰まっているので」

その山内選手、春の県大会には出場しましたが、夏の県大会ではメンバーに選ばれませんでした。

「落ちたからにはできることをしっかりやる!」

(山内壱球選手)
「プレイヤーとして勝負したかったんですけど、メンバー落ちたからには、できることをしっかりやらないと、メンバーにも失礼ですし、大阪から送り出してくれた親にも迷惑、そこは覚悟をもってメンバーの補助をしようと思いました」

そんな彼も大事にしているのはこの夏のチームのモットーである「笑顔」でした。

(山内壱球選手)
「みんなが笑顔になれば雰囲気もよくなって、自然と笑顔になれば、いい方向にプレーもつながっていったり、、常に笑顔っていうは甲子園でも引き続き大事にしてやっていきたいと思います」

メンバーだけではなく、スタンドで応援する彼らにとっても、特別な夏。
「笑顔」を力に‐岡山学芸館は甲子園で勝利を目指します。

「岡山学芸館高校、がんばるぞ!おー!」

岡山学芸館高校は、10日の大会4日目第3試合で愛媛県代表の聖カタリナ学園と対戦します。