サプライズ盛りだくさんの『デッドプール&ウルヴァリン』
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 マーベル・スタジオ最新作『デッドプール&ウルヴァリン』(公開中)にまさかの登場を果たした“あのキャラクター”について、演じた俳優が感無量の胸の内と、主演・製作のライアン・レイノルズへの感謝をSNSにつづった。(以下、映画のネタバレを含みます。本編鑑賞後にお読みいただくことをおすすめします)

 2019年に完了したディズニーによるフォックスの買収によって、それまでフォックスが所有していた『X-MEN』『ファンタスティック・フォー』などのキャラクターたちはマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に移ることに。その過程でお蔵入りとなってしまったのが、『X-MEN』シリーズのスピンオフとして企画されていた『ガンビット(原題) / Gambit』だ。

 ガンビットは、トランプにエネルギーを込めて敵を攻撃する、フランス系のミュータント。ガンビットを演じる予定だったチャニング・テイタム(『マジック・マイク』『ホワイトハウス・ダウン』など)は企画の頓挫にひどく落ち込み、2022年には「トラウマになりました。それからマーベルを遮断して、関連映画は全く観られていません。ガンビットを愛していたので、ただ悲しかったです」とVarietyに明かすほどだった。

 そして、数々のサプライズが仕掛けられている『デッドプール&ウルヴァリン』で、チャニングはそのガンビットをついに演じることができたのだ。チャニングは2015年のサンディエゴ・コミコンと今年のコミコン、それぞれで撮ったライアンとのツーショットを自身のSNSにアップし、ライアンとガンビット役への思いを切々とつづり始めた。

 「この2枚の写真の間は、約10年あいている。当時、ライアンが『デッドプール』第1弾の初映像を世界にお披露目した際、僕は客席に座っていて、すぐにバックステージに走っていき、彼を見つけて抱きしめた。『マジですごいよ! やったな! 完璧だ』って。当時は彼のことはほとんど知らなかったけどね。でもそれからというもの、この業界でライアン以上に僕を支えてくれた人はいない。僕は、ガンビットを永遠に失ってしまったと思っていた。だけど彼は僕とガンビットのために闘ってくれた。多分一生分の借りができた。だって、これだけの恩返しをどうすればできるのかなどわからないから」

 「愛しているよ、相棒。(監督の)ショーン・レヴィもだ。全てのレベルにおいて素晴らしいクリエイターだと心から思う。全ての出来事は理由があって起こる。この映画に出ることができて、とても感謝している。僕の意見では、これは傑作だ。そしてただ純粋にやばい楽しさがある。映画館で本当に叫んじゃったよ。さあ行くぜ!」。チャニングは『ガンビット(原題)』を失うも、『デッドプール&ウルヴァリン』という唯一無二の作品を代わりに手にし、トラウマは解消されたようだ。なお、チャニングはライアンとレヴィ監督の映画『フリー・ガイ』(2021)にも出演している。(編集部・市川遥)