Netflixは「エミリー、パリへ行く」などの人気オリジナル作品ベースのゲームを含む80以上の新作ゲームを開発中
Netflixはオリジナルゲームを多数配信していますが、このゲームカタログに80作品以上を追加予定であることが明らかになりました。Netflixによると、開発中の新作ゲームには「エミリー、パリへ行く」などのオリジナル作品をベースとしたものが含まれるそうです。
Netflix is expanding its catalog of games with over 80 titles - Polygon
https://www.polygon.com/2024/7/22/24203719/netflix-game-development-earnings-call
https://www.tomsguide.com/entertainment/netflix/netflix-announces-over-80-mobile-games-on-the-way-heres-whats-coming
2024年7月18日、映像ストリーミングサービスのNetflixが2024年第2四半期(4〜6月)の決算を発表しました。決算報告会の中で、Netflixの社長兼取締役であるグレゴリー・K・ピーターズ氏が、「我々はこれまで100以上のゲームをリリースしてきました。何がうまくいくか、何がうまくいかないかを見てきました。現在開発中の80以上のゲームでよりうまく進めていくため、プログラムを改良していきます」と語ったことが報じられています。
ピーターズ氏によると、Netflixが開発中の新作タイトルは「インタラクティブな物語ゲーム」であり、「エミリー、パリへ行く」や「セリング・サンセット 〜ハリウッド、夢の豪華物件〜」といった人気作品をベースとしたゲームになっている模様。これらのNetflixオリジナル作品をベースとしたゲームは、「Netflix Stories」と名づけられ、Netflixアプリ上の専用ハブから提供されることとなります。
ゲームメディアのPolygonは「Netflixの既存のゲームライブラリに新作が追加されるという情報は非常に興奮すべき事実ですが、例えば『パーフェクト・マッチ』をベースとしたゲームは楽しいものとは言えないかもしれません。ただし、Netflixはオリジナル作品を題材としたゲーム以外に、複数の素晴らしいサードパーティー製ゲームを提供しています。具体的には『The Case of the Golden Idol』『クリスピーストリート』『Spiritfarer』などが挙げられます」と言及しました。
Netflixは2021年11月にゲーム事業を開始しており、Night School、Boss Fight、Next Games、Spry Foxといったゲームスタジオを買収してきました。記事作成時点でNetflixはアメリカの南カリフォルニアとヘルシンキの2か所にゲームスタジオを構えています。
なお、Netflixは近年ゲーム開発に注力しており、Epic Gamesでゲーム開発担当エグゼクティブヴァイスプレジデントを務め、「フォートナイト」「レゴ フォートナイト」「ロケットリーグ」「フォール ガイズ」といった同社の人気タイトルの開発に携わってきたアラン・タスカン氏を引き抜き、ゲーム部門のトップに据えています。
Netflix Taps Epic Games' Alain Tascan as President of Games
https://variety.com/2024/gaming/news/netflix-games-president-alain-tascan-epic-1236081464/
エンターテイメント系メディア・Varietyの報道によると、タスカン氏がNetflixのゲーム部門の社長に任命される1カ月前のタイミングで、FacebookおよびEA(エレクトロニック・アーツ)でゲーム開発に携わってきたマイク・ベルデュ氏が、ゲーム部門のヴァイスプレジデントから「ゲームの創造と開発における変革的イノベーション」に焦点を置いた新しい役職に移動することが発表されていました。
なお、タスカン氏はEpic Gamesに入社する前にUbisoftやEAで働いており、「Army of Two」「Need for Speed: Nitro」「Batman: Vengeance」などの作品を手掛けてきました。