バイデン大統領が次の大統領選から撤退したことにより、民主党の候補はハリス副大統領に決まる見込み。7月23日の「くにまる食堂(文化放送)」では、関西学院大学教授の村尾信尚に共和党・トランプ氏と民主党・ハリス氏になるであろう米大統領選について解説してもらった。

村尾「トランプさんは白人男性ですけれども、ハリスさんはアジア系で黒人系でもあります」 

邦丸「お父さんがジャマイカ、お母さんがインド系」 

村尾「人種的にも違うし、女性ということで明確な対立構図が生まれつつあると思います。私もキャスター時代にアメリカ大統領選挙を何回か取材したことがあるんですけれども、一つ印象に残ったのはアメリカ内部の人口構成がどんどん変わってきているということ。アメリカには白人、ヒスパニック系、黒人、アジア系と多くの方が住んでいらっしゃいますが、NHKのデータをみると2014年には白人の人口構成は100人のうち62人、ヒスパニック系の方々が17人、黒人が12人。それが2060年になると、白人が半分を切って43%と過半数割れしちゃうんですね。一方でヒスパニック系が28%までいくんです。黒人は13%くらいになる。つまり白人の皆さんは危機感を感じている。これまでマジョリティーは我々だったのに、これからどんどん少なくなっていく。その中でトップをどうするのか切実になっているんじゃないか、アメリカで色々な方にインタビューして、そういうことが端々から感じられました。トランプさんと、トランプさんとコンビを組む副大統領候補のバンスさんも白人の方。ハリスさんが副大統領候補に誰を選ぶかわかりませんが、人種間での対立とまでは言えないまでも、違いについて今回どういう判断をアメリカがするのか注目です」