「望まれていないのであれば...」手越祐也、国家独唱を辞退 RIZIN運営謝罪、SNSは同情の声
総合格闘技団体「RIZIN FF OFFICIAL」Xが2024年7月22日、手越祐也さんが担当する予定だった国家独唱を取りやめると発表した。
朝倉・平本両者主張「試合前の国家斉唱とかはなしにして」「絶対に国歌斉唱は辞退して」
格闘技イベント「Yogibo presents 超RIZIN.3」のメインカードである朝倉未来さんと平本蓮さんの対戦について、RIZIN運営は20日に行われた記者会見で、試合前に手越さんが国歌独唱をすると発表していた。
これに対して、朝倉さんはXで「盛り上げるために気を利かせてくれた運営には感謝します 試合前の国家斉唱とかはなしにしてください リングに上がったらすぐ戦いたい(原文ママ・以下同)」と投稿した。
平本さんも国歌独唱は望んでいないとして、SNSを通じて手越さんに直接「ファンなので本当に国歌斉唱をやめてください この試合に余計な飾りは入りません。今からでも辞退してください」「ファンなのに憎しみを持ちたくないです。絶対に国歌斉唱は辞退してください」などと訴えるDMを送ったことを明らかにしていた。なお、現在は投稿を削除している。
両者からの反応を受け、RIZIN運営は22日、「RIZIN FF 事務局より 朝倉未来 vs. 平本蓮戦における国歌独唱の件に関して」として声明文を発表した。
手越さんに国家独唱をオファーした理由を「この一戦が少しでも世間の耳目を集め、より多くの方々に見ていただく方策」とした上で「選手サイドへの説明不足」があったと説明した。
朝倉さんや平本さんによる投稿をきっかけに「選手からの一方的な発信に乗じた人たちから手越さんへ直接、誹謗中傷やへイトメッセージがSNSで送りつけられる事態となり、多大なるご迷惑をおかけすることとなりました」としている。
「望まれていないのであれば今回の国歌独唱は辞退させてほしい」
手越さん側から「あくまで試合や選手が主役。ボクは少しでもそれを盛り上げられればという思いで引き受けた。しかし、それが望まれていないのであれば今回の国歌独唱は辞退させてほしい」との申し出があったとした。「本来であれば、今回の国歌独唱をはじめ、試合周辺のプロモーションや盛り上げは選手ではなく弊社の判断で決めることという認識」としつつ、これを受け入れることとしたという。
「現状においてここまでのネガティブな様相になってしまったにもかかわらず、手越さんや手越さんのファンに悲しいを思いをさせてしまったことを押し通して、これを完遂するという判断には至りませんでした」
手越さんからは「それでも朝倉未来手と平本蓮手の試合は、変わらず注目をしているし、二人には最高の試合をしてほしいと思っています」とコメントがあったという。これを受けて「手越さんへの誹謗中傷やヘイトはおやめください。本当に盛り上げに寄与したいという思いで引き受けていただいた方に、黒骨雑言や悪口を浴びせる行為はあってはなりません。いますぐにやめていただくようお願い申し上げます」と訴えた。
なお、手越さんの国家独唱を目的としてチケットを購入した人については、チケットの返金対応をとるという。
発表を受け、振り回される形となった手越さんに同情する声が多く寄せられた。
「2人が国歌独唱不要って言うのはそれぞれの意見だから分かるけど、手越に誹謗中傷行くのが全く理解出来ん。オファーされて快諾してくれただけでしょ。流石に手越が可哀想過ぎる」
「選手側が口出して誹謗中傷助長して本人への謝罪もないなんて格闘技への印象ますます下がった」
平本は動画で煽り?「どこまで不謹慎なんだろな」の声も
発表後、朝倉さんはXを通じて「関係者の方々、対応ありがとうございます 俺は俺の仕事を全うする 盛り上がり最高潮のまますごい試合見せる」と投稿した。続く投稿では、騒動をめぐり「手越さんに謝罪しろってDMくるけどなんで? 俺は今回の試合に国家斉唱いらないとしか言ってないし、歌う人が誰か発表される前に発信してるよ」と説明している。
一方の平本さんはRIZIN運営の発表には触れていないものの、自身のインスタグラムのストーリーズやXで国歌を歌う短い動画を公開した。
投稿を見た人からは、「運営から謝罪あって本人、国歌斉唱ってどこまで不謹慎なんだろな」「謝罪のあとに平本蓮が国歌斉唱歌う動画あげてるのはさすがに煽りすぎで酷い...」など疑問の声が相次いでいる。