「運転手の驚く顔が見たい」…自転車で迷惑行為『ひょっこりはん』「逆ギレ暴行も」犯行直後の戦慄言動

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「他人に危害を加えるような運転はしていません」

「(ハンドルは)急には切っていない」

男はこう語り、起訴内容を全面的に否認した。

7月22日に千葉地裁松戸支部で行われた、道路交通法違反の罪に問われている無職・成島明彦被告(37)の初公判。起訴内容を否認した成島被告は今年4月、千葉県柏市内の道路で自転車に乗り対向車線にはみ出し向かってきた車の通行を妨げたとされる。

「検察側は冒頭陳述で『犯行直前にも迷惑運転を繰り返していた』と主張しています。成島容疑者は自転車で突然飛び出すなどの行為をたびたび行っていたため、捜査関係者の間では『ひょっこりはん』と呼ばれていたんです」(全国紙司法担当記者)

成島被告が行動が罪に問われたのは、柏市での妨害行為だけではない。’19年9月と’20年10月にも捕まり、2回目の逮捕の際には懲役8ヵ月、罰金20万円の実刑判決を受けているのだ。『FRIDAYデジタル』は’20年10月15日配信の記事で、当時の事件について詳しく報じている。再録し『ひょっこりはん』の信じられない言動と驚きの犯行について振り返りたい(内容は一部修正しています)ーー。

「やめねーだろ!」

「やめろ!」

「やめねーだろ!」

白昼の路上で激しく揉み合う4人の男性たち。小柄な男が年輩の男性につかみかかり、後ろから二人の男性が止めようとしている。

「邪魔くせぇ、おろせ、おろせ!」

「何がおろせだよ」

「YouTube」にアップされた生々しい動画。埼玉県上尾署は’20年10月6日、通りすがりの男性の胸倉をつかんだとして、暴行の疑いで桶川市のパート従業員・成島被告を逮捕した。成島被告は’19年9月、上尾市などで走行中の車の前に飛び出し、道路交通法違反などで逮捕され執行猶予期間中だった。

「運転手の驚く顔が見たい」

そんな呆れた理由で同様の犯行を繰り返していた成島被告は、埼玉県内ではちょっとした有名人。突然車の前に現れることから、捜査関係者から『ひょっこりはん』と呼ばれていたのだ。

執行猶予中で、なりをひそめていた『ひょっこりはん』が、また迷惑行為を繰り返していると噂になっていました。注意したら石をぶつけられたという被害者男性が、成島被告を待ち構えていて抗議したところ、逆ギレして暴れ出したらしい(前述の動画)。警察には『自転車に乗っていただけなのに文句を言われた。腹がたった』などと供述していたそうです」(別の全国紙社会部記者)

金髪のロン毛にマスクとサングラス、黒のスーツというのが『ひょっこりはん』の定番スタイルだ。自転車で車の前に出て、道路のセンターライン付近をゆっくりと蛇行運転。不意に対向車車線にはみ出すという行為を繰り返す。慌ててよけた車が、歩道にいる人をはねたら大惨事にもなりかねないーー。

イタズラにしては、たちが悪過ぎる行為だ。’19年7月には、実際に急ブレーキをかけた対向車の男性がケガをしている。

「犯行は’18年ごろから。当初はSNSで噂になっている程度でしたが、’19年7月にメディアが取り上げたことから一気に有名になりました。静観していた警察も重い腰を上げ、同年9月に男性にケガをさせた件で成島被告を逮捕したんです。

当時の肩書は『金属加工会社社員』でしたが、今回は『パート従業員』。逮捕により解雇されたのかもしれません。その後、成島被告は’20年2月にさいたま地裁で懲役2年執行猶予4年の判決を言い渡されました。しかし、5月ごろから再び『ひょっこり行為』が行われていたようです」(同前)

最初は意図せずに飛び出し、思わぬスリルと相手の反応に快楽を覚えたのだろう。だが、欲望はどんどんヒートアップ。自身の行為を制御できなくなった『ひょっこりはん』は、再び法廷で裁かれることとなった。