ヤンキーバローズの母のキャンディバローズ(15年12月撮影、ユーザー提供:だんさん)

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 父に「新たな勲章」をプレゼントできるか。エピファネイア産駒のヤンキーバローズ(牡2、栗東・上村洋行厩舎)が、函館2歳ステークス(2歳・GIII・芝1200m)で重賞初制覇を狙う。

 ヤンキーバローズは父エピファネイア、母キャンディバローズ、母の父ディープインパクトの血統。母は15年のファンタジーS、伯母のファインチョイスは11年の函館2歳Sの覇者だから、2歳戦に強い母系といえる。そして自身も6月23日の新馬(函館芝1200m)を、圧倒的1番人気に応えて完勝。完成度が高く、世代最初のJRA重賞となる今回も上位人気に推されることは間違いない。

 今回は母系だけではなく、「種牡馬」という視点でも注目の一戦となる。エピファネイア産駒はこれまでにJRA重賞を23勝。今春のGIでは日本ダービーのダノンデサイルなど4勝を挙げる大活躍だった。しかしながらスプリント重賞は6頭が参戦して未勝利。函館2歳Sには過去4頭が挑んでいるが、22年のシンゼンイズモの7着が最高着順となっている。

 ここで自身はもちろん、父にとっても大きな1勝を挙げることができるか。良血エピファネイア産駒の走りに要注目となる。