歴代1位はトゥザヴィクトリーの仔で6億円 セレクトセール高額取引馬ランキング
北海道・苫小牧のノーザンホースパークで7月8日(月)、9日(火)に行われる「セレクトセール2024」。毎年多くの活躍馬を送り出す、日本最大級の競走馬セールで、これまでに生まれた記録とは。今回は「歴代高額馬ランキング」を紹介する。
億超えは当たり前で、時にジャンボ宝くじの一等に匹敵するような額もとび出すセレクトセール。06年の当歳部門では、トゥザヴィクトリーの2006(ディナシー)に6億円の値が付いた。競走馬だけでなく、繁殖牝馬としても期待されたが、未出走のまま引退。母としてもここまで重賞勝ち馬は出ていない。
次いで2位は5億8000万円で、イルーシヴウェーヴの2017(アドマイヤビルゴ)。全兄のサトノソロモンも16年の当歳セッション最高額となる2億8000万円、半弟のレッドマジックも1億2000万円で落札されている。母は仏1000ギニー(仏G1)覇者。これまで重賞勝ちは無いが、3歳時にアンドロメダS、5歳でカシオペアSとリステッドで2勝を挙げ、1億3057万円を獲得している。
3位は5億2000万円で、コンヴィクションIIの2023。父のコントレイルは20年に無敗三冠を達成しており、同馬の初年度産駒となる。母はヒルベルトレレーナ(亜G1)の勝ち馬。父の生産牧場である(株)ノースヒルズが落札し、代表の前田幸治氏が福永祐一厩舎に預託すると発表したことが話題を呼んだ。
4位は5億1000万円で、シーヴの2019(ショウナンアデイブ)。父はディープインパクトで、きょうだいもセレクトセールでの高額取引が目立つ。半弟ムジェロは2億1000万円、ショウナンラピダスは2億2000万円の値が付いた。ここまで芝のマイルから中距離で3勝。先月初めの下鴨Sで2着になるなど、これまでの獲得賞金は7427万円となっている。
5位はエアグルーヴの2004(ザサンデーフサイチ)で4億9000万円。母はエアグルーヴで、一族には活躍馬が多数いる。準OPまではコンスタントに勝ち星を重ねたが、12年の垂水Sで3着に入ったのを最後に馬券圏内が無く、15年3月をもって引退。その後は種牡馬入りし、現2勝クラスのフィデリオグリーン、盛岡重賞のサファイア賞を勝ったエムワンハルコなどを送り出した。