ゲンパチルシファー(c)netkeiba

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 2年前の再現なるか。一昨年の覇者であるゲンパチルシファー(牡8、栗東・佐々木晶三厩舎)が、プロキオンステークス(3歳上・GIII・ダ1700m)でJRA重賞2勝目を狙う。

 ゲンパチルシファーは父トゥザグローリー、母ラブリイステラ、母の父クロフネの血統。母は2勝止まりだったが、祖母のタイキステラは6勝を挙げたオープン馬。その半兄のタイキエルドラドは97年のアルゼンチン共和国杯、同じく全兄のタイキトレジャーは00年の函館スプリントSを制している。

 ここまで39戦5勝。21年10月の白川郷Sを制してオープン入り。その後も安定した走りを見せて、22年のプロキオンSで重賞初制覇を果たした。しかし、昨年以降は10戦して2回ある5着が最高着順。勝ち負けに加われないレースが続いている。

 そんな苦境の中、ガラリ一変があるなら今回だろう。今年のプロキオンSは阪神競馬場のスタンド改修工事による開催日程の変更のため、例年の中京ダ1400mから小倉ダ1700mに舞台が替わる。これは同じく小倉ダ1700mで開催された一昨年の覇者であるゲンパチルシファーにとっては願ったり叶ったり。極端に時計が速くなると割引だが、良か稍重なら持ち味の長くいい脚が生きるはず。久しぶりに上位争いに食い込むシーンを期待したい。