無敗での重賞制覇を狙うヤマニンウルス(今年1月撮影、ユーザー提供:さしも草さん)

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 武豊騎手がヤマニンウルス(牡4、栗東・斉藤崇史厩舎)でプロキオンステークス(3歳上・GIII・ダ1700m)の6年ぶり5勝目を狙う。

 96年にプロキオンSが重賞になって以降、武豊騎手は21回騎乗。97年のバトルライン、00年のゴールドティアラ、09年のランザローテ、18年のマテラスカイで4勝を挙げている。

 今年のパートナーはヤマニンウルスだ。ここまで休み休みのローテーションながら、楽勝ばかりで4戦4勝の「砂の大物候補」。今回は半年ぶりの実戦、しかも昇級戦での重賞初挑戦となるが、スケール感では一枚上といえる。小倉ダ1700mも2歳夏の新馬でレコード勝ちの実績があるから、決してマイナスになることはない。

 錦岡牧場の「ヤマニン」の冠名は、武豊騎手と縁が深い。89年にはヤマニングローバルでデイリー杯3歳S、94年にはヤマニンパラダイスで阪神3歳牝馬Sを制覇。そして19年にはヤマニンアンプリメでJBCレディスクラシックを制している。しかし、JRAのタイトル獲得となると11年のシリウスSのヤマニンキングリーが最後。ここで13年ぶりの「コンビ重賞V」となるか。伝統の水色の勝負服を着たレジェンドのガッツポーズを、多くのファンが待っている。