島の玄関口・初島港では駅看板をチェック

静岡県熱海市から海上約10kmの相模湾に位置する初島は、静岡県唯一の有人島です。周囲約4kmの初島はレンタカーなどはなく、移動は基本的に徒歩。港の周辺には漁師さん直営の飲食店が立ち並ぶほか、民宿やリゾート施設があります。

島までは、JR熱海駅からバスで約10分の熱海港から、富士急マリンリゾートの定期船「イルドバカンス3世号」または「イルドバカンス プレミア」で約30分という近さ。写真のイルドバカンス3世号」は船内にデッキや椅子席、カーペット席があり、トイレ、自販機も備えられています。
■初島航路(富士急マリンリゾート)
運航:熱海港〜初島港 1日10往復(天候等で変わる場合あり)
料金:料金 大人往復2800円。ほか、施設とのセット料金あり

初島港すぐ近くにある『初島駅の看板』。地元の熱海高校との共同プロジェクトで、島内各所にレモンがテーマのフォトスポットが点在しています。
初島では、2023年から「初島レモン祭り」などが開催され、レモンで町おこしをスタートしています。実は、熱海は日本のレモン発祥の地。明治初期に熱海を訪れた外国人が、食事に出されたレモンの種を庭にまいたのが始まりといわれています。熱海の別荘に植えられていたレモンの古木は2023年11月に寄贈され、島内の「アジアンガーデン R-asia(アールエイジア)」に移植されています。

「アジアンガーデン R-asia」へ向かう途中、海辺の道にはかわいいレモン色のポストがあります。ちなみに郵便は送れないのでご注意を。
そんな初島で訪れたい、おすすめスポットをご紹介します。

フォトスポットがたくさん!「アジアンガーデン R-asia(アールエイジア)」

初島港から徒歩15分のところにあるのが「PICA初島」。プールやレストラン、ヴィラ、日帰り入浴施設などを備えたリゾート施設です。その玄関口となるのが「アジアンガーデン R-asia(アールエイジア)」です。
ガーデン内にはハイビスカスなど亜熱帯の植物が生い茂りトロピカルムードたっぷり。青く広い空の下、緑の芝生でハンモックにゆられ、アジアンリゾート気分を楽しめます。

『Lemon Paradise―レモン・パラダイス―』は、大きな壁にたくさんのレモンがペイントされたウォールアート。美術家フランキー・スィーヒさんとゲストが一緒にアートを描いたそう。

写真の『空に続く、檸門』は、青い空へと続くかのような黄色い階段。黄色のゲート「檸門」の向こうには大海原の絶景が広がります。

こちらは『空と海とブランコ』。大きなヤシの木に吊り下げられたブランコに乗れば、海に飛び込むような感覚を味わえます。
■アジアンガーデン R-asia(あじあんがーでん あーるえいじあ)
住所:静岡県熱海市初島 PICA初島内
TEL:0557-67-2151(PICA初島)
営業時間:9〜17時(季節変動あり)
定休日:木曜(夏季は無休)
入園料:大人950円 小人:550円
※「R-Asiaセット券(往復乗船券+R-Asia入園券)」3400円(通常3790円)などお得なセット券も販売

レモングルメを堪能!テラスレストラン「ENAK(エナ)」

「アジアンガーデン R-asia」のガーデンにあるテラスレストラン「ENAK(エナ)」は、異国情緒を感じながらアジアンフードやドリンクが楽しめる空間。店内でリゾートホテル気分にひたれるほか、テラスで新鮮なシーフードのBBQも楽しめます。
ここでもぜひ味わいたいのがレモンメニュー。

「初島檸檬スカッシュ」750円は、フレーク状のキャンディがパチパチ弾けて爽快感倍増。バタフライピーシロップを注ぐと紫色に変化します。

「スフレパンケーキレモン」700円。ふわふわのパンケーキにホイップクリームとハチミツレモンをトッピングしたひと品です。

「初島バーガー」1200円は、熱海高校の共同プロジェクトから生まれたメニュー。青いバンズがインパクト大! 鯖のから揚げやチーズ、そしてこちらにもレモンをサンド。さわやかな味に仕上げられています。

「スパイスレモンカレー」1300円は、スパイスが利いたカレーとレモンのハーモニーが意外なほどマッチ。
そのほか、「ハニーレモンチキンステーキ」1350円、「レモンのオムレット」700円、「ハチミツレモンパフェ」1000円、「リモンチェッロトニック(アルコール)」750円などもあるのでお試しあれ。気分がアガるメニューが勢揃いです。
■テラスレストラン「ENAK」(てらすれすとらん えな)
住所:静岡県熱海市初島 PICA初島内
TEL: 0557-67-2151(PICA初島)
営業時間:11〜16時(15時LO)
定休日:木曜
※利用には別途アジアンガーデンR-asiaの入園料が必要

スリリングな森林アスレチック「初島アドベンチャーSARUTOBI」

身体を動かして遊びたい人に一押しなのが、「初島アドベンチャーSARUTOBI」。専用のハーネスを着用して樹木の上を渡っていく自然体験施設で、ヨーロッパで人気なのだそう。木の上での綱渡りやジップスライドなどを組み込んだ、いわば森林アスレチックです。海を見ながら探検も楽しめます。

初級の12コース、中級の7コース、最後の約40mのジップスライドの計20個のアクティビティで構成されていて、レベルに合わせて挑戦できます。
■初島アドベンチャーSARUTOBI(はつしまあどべんちゃー さるとび)
住所:静岡県熱海市初島 PICA初島内
TEL:0557-67-1462
営業時間:10〜17時(季節変動あり)
定休日:木曜(夏季は無休)
入園料:大人1900円 小人:1500円
公式サイト:https://www.pica-resort.jp/hatsushima/special/sarutobi.html
※オンラインでの完全予約制

青空に映える白亜の灯台「初島灯台」

初島アドベンチャーSARUTOBIの近くにある「初島灯台」は、昭和34年(1959)に設置されたコンクリート製の灯台。日本で唯一、外側にらせん階段が付いた灯台でもあります。晴れた日には熱海はもちろんのこと、伊豆大島をはじめとする島々や房総半島まで見渡せます。
初島や灯台に関する資料や、灯台で使われていたレンズなどが見られる展示資料館を併設しています。
■初島灯台(はつしまとうだい)
住所:静岡県熱海市初島444
TEL:0557-67-3100
開館時間:10〜16時
定休日:なし※悪天候時は休館
入館料:300円(灯台・展示資料館見学)

泊まるなら初島のヴィラ?熱海の温泉リゾート?

PICA初島

せっかく熱海や初島に来たなら宿泊して満喫したい!
初島にはリゾートホテルや民宿などさまざまな宿泊施設があります。
「PICA初島」の「アジアンリゾート ヴィラ」にはヴィラとトレーラーヴィラがあり、グランピングを体験できます。専用ウッドデッキやハンモックでくつろぐのもいいですね。

夕食「そらをあおぐ プレミアム海鮮BBQセット」料理例

夕・朝食は自身でグリルを使って調理を行うセルフクッキングスタイルです。通年メニューの「そらをあおぐ プレミアム海鮮BBQセット」は、ミシュランシェフ・高木一雄氏が、PICA初島のために手がけたBBQセット。「和牛のトマト麹漬けステーキ」「海老の麹漬け「出汁香るブイヤベース&〆のパスタ」などバラエティ豊かな全6品で、充実したディナーが楽しめます。食材はもちろん、コンロや食器も全部用意されているから、あとは好みの加減に焼くだけ。
日帰り入浴施設「島の湯」(10〜21時、大人900円)も宿泊者は無料で利用できます。
■PICA初島(ぴか はつしま)
住所:静岡県熱海市初島
TEL:0557-67-2151
チェックイン:14時
チェックアウト:11時
料金:アイランドヴィラオーシャン2万3000円〜、アイランドヴィラプレミア3万9000円〜(1泊2食付き2人利用時の1名あたりの料金)※2024年シーズン(2024年4月〜)7月の料金の目安

熱海シーサイドスパリゾート

熱海シーサイドスパリゾートは、熱海港サンビーチに面した温泉リゾートホテル。絶好のロケーションとオーシャンビューが自慢です。熱海は花火大会も行われるので宿泊すれば部屋からゆっくり見られます。
特に9階や10階のプレミアムルームはよりラグジュアリーな滞在が楽しめます。
写真は最上階のプレミアムビュールーム。プレミアムビュールーム以上の客室にはマッサージチェア(一部客室を除く)が設置されているほか、多くの客室(和室と女性専用キャビンを除く)にはシモンズ社のベッドが置かれ、とことん疲れを癒やせます。

貸切風呂

さらに温泉は大浴場や露天風呂、貸切風呂(45分3300円)ともに源泉掛け流し。

リーズナブルな女子ひとり旅を楽しみたいなら、女性専用キャビンルームがおすすめ!窓がない代わりにコンパクトなつくりで、朝食付きで8000円台〜とお得! 温泉大浴場と同じ2階にあり、専用ラウンジやメイクルームも完備。グループで貸し切ることも可能。スパや岩盤浴で自分磨きをするのもいいですね。
食事はバイキングレストランで。夕食は海の幸をはじめ、自分で作るピザコーナーなど楽しみもいっぱいです。
■熱海シーサイドスパリゾート(あたみしーさいどすぱりぞーと)
住所:静岡県熱海市東海岸町6番53号
TEL:0557-82-8111
チェックイン:15時
チェックアウト:11時
料金:最上階プレミアムルーム洋室17270円〜(1泊2食付き、2人利用時の1名あたりの料金)、女性専用キャビンルーム素泊まり5720円〜・朝食付き8250円〜(1名料金) ※2024年シーズン(2024年4月〜)7月の料金の目安

東京から東海道新幹線で40分あまりの場所にある熱海は、初島などの島や温泉もすぐ楽しめるうえ、フォトジェニックな場所が多いのが魅力です。気軽なリフレッシュにぜひ行ってみて!

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Text&Photo:星 裕水

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