北海道苫小牧で行われるセレクトセールの様子(撮影:田中哲実)

写真拡大

 北海道・苫小牧のノーザンホースパークで7月8日(月)、9日(火)に行われる「セレクトセール2024」。毎年多くの活躍馬を送り出す、日本最大級の競走馬セールでこれまでに生まれた記録とは。今回は「一度の開催でもっとも多くの馬を落札した“爆買い”購買者」をテーマに置く。

 さっそくだが、第1位は1999年の(株)ティーエムインターナショナルで25頭。1億2500万円で落札したミュンシーの99(ロッキー)を筆頭に、ミヤビサクラコの99(ウインデュエル)を6000万円、ミヤマポピーの99(ゼンノカルナック)を2000万円で購買している。なお近年は2日間で460頭前後が上場されるが、99年の上場頭数は2日間で260頭。つまり一つの名義で全体の約10%の馬を購買したことになる。

 続くのは07年の近藤利一氏で22頭。「アドマイヤ」の冠名で知られる同氏は、マイケイティーズの2007(アドマイヤハーレ)を3億円のほか、マイケイティーズの2006(アドマイヤコブラ)を2億5000万円、マストビーラヴドの2007(アドマイヤロイヤル)を1億5500万円で競り落としている。同年だけで合計13億4550万円の爆買いだった。

 また、22年の田畑利彦氏が22頭で並ぶ。同年はリッスンの2021(ミスタージーティー)を8200万円、レッドリヴェールの2021(レーヴジーニアル)を7400万円で落札した。なお、同氏は23年にも3億円で落札したセリエンホルデの2023ほか20頭を購買しており、こちらが4位の記録となっている。