【川崎・スパーキングレディーC注目馬】夏のダート女王決定戦に個性豊かな12頭が集結
川崎競馬場で7月3日(水)に行われるスパーキングレディーカップ(3歳上牝・JpnIII・ダ1600m)。夏のマイル女王決定戦であり、秋のJBCレディスクラシックに向けて各馬が始動する。
今年は個性豊かな12頭が出走。98年にダートグレード競走となって以降、地方馬4勝に対して中央馬が21勝と圧倒しているが、今回はどちらに軍配があがるか。発走予定日時は3日(水)の20時10分。主な出走馬は以下の通り。
■ミラクルティアラ(牝4、栗東・野中賢二厩舎)
これまで14戦して掲示板を外したのは1度のみ。3走前の雅S・5着はスタートで躓いたことが原因で、同レース以外は先行力を武器に安定した成績を残している。母のミラクルレジェンドはJBCレディスCを連覇するなど、重賞8勝を挙げた砂の名牝だが、スパーキングレディーCでは3着。娘が雪辱を果たし、初タイトル獲得なるだろうか。
■ヴィブラフォン(牝5、美浦・高木登厩舎)
デビュー4戦目で初勝利を挙げてから2勝目は遠かったが、昨年初めに1勝クラスを勝ちあがると、とんとん拍子に勝ち星を積み上げ、11月の奥羽Sを制してOP入り。昇級初戦の神奈川記念は5番人気ながら、速い流れを押し切って重賞初制覇。前走は決め手不足の感もある5着だったが、実績のある舞台に戻って巻き返しを期待したい。
■キャリックアリード(牝5、大井・藤田輝信厩舎)
JRA所属で4勝、2着1回、3着2回の成績を引っさげて南関東に転入。初戦のクイーン賞で3着と見せ場を作ると、兵庫女王盃4着、エンプレス杯3着と、その後も安定した成績を残す。前走の2100mは少し長かった印象で、距離短縮は向くはずだ。川崎マイルは昨年暮れの神奈川記念で経験済み。移籍4戦目で水にも慣れ、まさに走りごろだろう。
■スピーディキック(牝5、浦和・藤原智行厩舎)
これまでに重賞9勝。昨年暮れには東京シンデレラマイルを連覇するなど、南関東最強牝馬の座に君臨している。前々走のフェブラリーSは相手が強く、前回の阪神牝馬Sは不慣れな芝競走とあって度外視したい。なにより、昨年はアタマ差2着と涙をのんだ舞台。節目の重賞10勝目を挙げ、目標のGI/JpnI制覇に向けて弾みをつけたい。
そのほかにも、兵庫女王盃を制したライオットガール(牝4、栗東・中村直也厩舎)、地方転入初戦となるドライゼ(牝5、大井・真島大輔厩舎)、桜花賞(浦和)3着のミチノアンジュ(牝3、大井・福田真広厩舎)などが出走を予定している。