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学校でのプール授業で水着が変化し、男女共用や長袖を着用する子どもが増えています。体形や性別を気にせず授業に参加でき、学校現場や専門の医師からも歓迎する声が聞かれました。

【写真を見る】スクール水着、いまや学校指定なし 主流は「スパッツ型」「ラッシュガード」 教師も医師も歓迎するワケ

心理的にも安心できる

6月10日にプール開きをした大分市の判田小学校。この日は3年生の児童が泳ぎの練習をしました。学校指定の水着はなく、泳ぎやすい恰好であれば帽子を含め、形や色も自由です。

(児童)「ラッシュガードを1年生からずっと着てる」「半袖と長袖の水着を着て寒くないようにしている」

なかでも、ほとんどの児童が着ていたのは「ラッシュガード」。日焼けを防げるほか、プールの壁や床での擦り傷を防いだり、体型を隠したりできることから着用する児童が年々増えているといいます。

判田小学校体育担当 佐藤充先生:
「僕が子どものころは男の子は上半身裸、女の子もみんな同じ水着の形だったが、子どもが心理的に安心できるような服装というのがどの学校でも進めている形と思う」

『ブーメラン型』から『スパッツ型』に

大分市にある「イオンパークプレイス大分店」では、100種類以上の水着が並ぶ特設コーナーを設置しています。店では去年からジェンダーレスの男女共用水着の販売を開始。男女で同じデザインになっているため、体形や性別を気にせず着用できます。

イオンパークプレイス大分店 赤松久美子主任代行:
「いま主流になってきているのが男女共用の水着です。ラッシュガードとパンツが付いていて、男女両方着られるように幅の広いサーフ型のパンツになっています」

このほか、男子用の水着は『ブーメラン型』から丈が膝上まである『スパッツ型』が主流に、女子用は『ズボン』や『スカートタイプ』が好まれるなど形に変化が出ているといいます。

イオンパークプレイス大分店 赤松久美子主任代行:
「ジェンダーレスが進んでくると思うので男女共用水着も今はあまりパターンがないが、増えてくると思う」

医師も学校現場も歓迎

皮膚科の医師も、日焼けを防ぐことのできる「ラッシュガード」の着用は有効だといいます。

ひの眼科・皮フ科 伊藤亜希子皮膚科医:
「率直に言ってとても好ましいことと思う。子どもの肌は大人に比べると角質層という一番外の膜が薄くて、なおかつ皮脂の分泌量も不安定で、日焼けや紫外線をすごく浴びてしまうとそれだけでかなりの肌荒れになる」

また、擦り傷を防ぐとともにアトピー肌の症状を悪化させずにプールに入ることができるといいます。

ひの眼科・皮フ科 伊藤亜希子皮膚科医:
「紫外線を繰り返し浴びること自体が肌の細胞を傷つけたり、皮膚がんになったりするのでできれば予防していただきたい」

判田小学校体育担当 佐藤充先生:
「水着でプールが嫌とかそういうのが一番もったいないので、そこで頑張ろうという気持ちが出てくるのであれば大歓迎ですし、いい流れと思う」

時代とともに変わるスクール水着。性別にとらわれず、自分にあった水着を着用できる子どもの選択肢が広がっています。