無料でHDDやSSDの読み書き速度を測定できる老舗ベンチマークソフト「CrystalDiskMark」の使い方まとめ
PCにデータを保存するHDDやSSDなどのストレージは容量が重要ですが、それ以上に速度も重要です。たとえ大容量のストレージを使っていても、データを書き込んだり読み込んだりする速度が遅ければ、処理を行う上でボトルネックになってしまいます。hiyohiyoさんが開発する「CrystalDiskMark」は、ストレージの速度を測定できるフリーの老舗ベンチマークソフトです。
https://crystalmark.info/ja/software/crystaldiskmark/
公式サイトにアクセスし、「ダウンロード」をクリック。
各エディションのダウンロードリンクが表示されるので、今回は通常版の「ZIP (XP〜)」をクリック。
SourceForgeのページにリダイレクトしますが、ZIPファイルのダウンロードも自動で始まります。記事作成時点で最新バージョンは8.0.5で、ファイルサイズは3.28MBです。
ダウンロードしたZIPファイルをWindowsの標準機能やExplzhなどのフリーソフトで解凍します。今回は64bit版のWindowsで実行するので、「DiskMark64.exe」を起動します。なお、「DiskMark32.exe」は32bit版Windows向け、「DiskMarkA64.exe」はArm 64bit環境向けとなっています。
CrystalDiskMarkを起動するとこんな感じ。
上部にある選択項目のうち、一番左は測定回数で、デフォルトは5回に設定されています。
左から2番目の項目は測定するデータサイズで、16MiBから64GiBまで選ぶことが可能。デフォルトだと1GiBに設定されています。
右から2番目の項目では、測定するドライブを選択できます。今回はSamsungの外付けSSD「T7 Shield 1TB」を測定するため、Eドライブを選択しました。
一番右の項目は表示されるデータ転送速度の単位を選択できます。デフォルトはMB/sで、その他にGB/s、IOPS、μs(マイクロ秒)を選択可能。
測定を行うには、「All」をクリック。
測定は「シーケンシャル読み込み」「ランダム読み込み」「シーケンシャル書き込み」「ランダム書き込み」が、設定した試行回数ずつ行われます。進捗は左上に表示されます。
数分で測定が終了。結果は以下の通りで、左の列が読み込み速度(Read)、右の列が書き込み速度(Write)を表わしています。また、上段2行はシーケンシャル速度(SEQ)、下段2行はランダム速度(RND)の結果となっています。また、「Q」はマルチキューの数、「T」はスレッドの数を示しています。
結果は上部メニューの「ファイル」からコピーや保存が可能。例えば「保存(画像)(S)」を選択すれば、PNG形式で保存できます。
NVMe SSDの場合は「設定」から「NVMe SSD」を選ぶことで測定モードをNVMe SSD用のものに変更することが可能。
測定の設定を変更するには、「設定」から「設定」を選択。
以下の画面から設定内容を変更し、「OK」をクリックすれば保存できます。
なお、CrystalDiskMarkはMicrosoft Storeからもインストール可能ですが、税込1000円での購入が必要です。
CrystalDiskMark - Microsoft Apps
https://apps.microsoft.com/detail/9nblggh4z6f2